鳥谷、交流戦逆襲へ「初戦必勝」 ゴメスは「平常心で戦う」

[ 2015年5月26日 05:30 ]

交流戦での逆襲を誓った鳥谷(右)とゴメス

交流戦 阪神―楽天

(5月26日 甲子園)
 プロ野球の日本生命セ・パ交流戦は26日に開幕する。3連戦6カードの計18試合に縮小された11年目の今季、阪神は甲子園球場に楽天を迎えてスタート。主将の鳥谷敬内野手(33)は初戦必勝を誓い、4番のマウロ・ゴメス内野手(30)は平常心を強調した。

 チームキャプテンの鳥谷は、勝負事に大事な「初戦必勝」を誓った。3連戦に変わる今季のシステムでも初戦を取れば勝ち越せる可能性が高いことにかわりはないが、借金4を抱える現状を鑑みれば一気の3連勝も狙いたい。

 「初戦を取ることで良いスタートを切りたい。交流戦で流れは変わると思うし、そういう流れにできるようなプレーを一つでも多くやっていく」

 短い言葉にも力強さがあった。24日のDeNA戦(横浜)に逆転負けを喫しての突入に、決してムードは最高潮…とは言い難いが、だからこそ流れを変えるきっかけにしたい。46試合を消化して5位。借金は「4」。ここが踏ん張りどころだけに、交流戦を軽視するつもりは全然ない。

 20日の巨人戦から1番に入り、5試合で19打数7安打(・368)。先のDeNA戦に限れば11打数6安打(・545)と自身の打撃の調子も明らかに急上昇している。

 昨年は92打数33安打、16打点、3本塁打とパ・リーグの投手を相手に大暴れした。打率・359はチーム唯一の3割超えで、12球団でも6位に位置したから期待大だ。

 一方、当然、4番打者のゴメスも打線のカギを握る。昨年の打点王もここまで23打点、3本塁打とやや不発。ともに12球団ワーストのチーム総得点137、チーム本塁打20にも表れている。

 「(交流戦には)特別な気持ちはないけどね。ワクワクしているよ。(今は)特に特別な準備はしていない。いつも通りのスタイルで戦っていきたいと思う」

 鳥谷が初戦必勝なら、大砲は「平常心」をテーマにした。いつもどおりのプレースタイルさえ崩さなければ結果はおのずと付いてくる。すべて初対戦の昨年こそ90打数21安打(・233)と苦しんだが、楽天戦は14打数5安打(・357)、1本塁と相性はいい。

 「どの試合もいつも通り、良い準備をして勝つために一生懸命プレーしたい」。鳥谷が出て、ゴメスが還す―。交流戦期間中に、この得点パターンを確立することが、阪神逆襲の条件だ。

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