松井裕 高卒2年左腕初10S!「俺を殴れ」デーブ監督の言葉に発奮

[ 2015年5月25日 05:30 ]

<西・楽>9回を3者凡退に抑え10セーブ目を挙げた松井裕

パ・リーグ 楽天5-3西武

(5月24日 西武D)
 最後の打者を打ち取り、たまっていた感情を解放した。マウンドの楽天・松井裕に、ナインが笑顔で駆け寄る。今季10セーブ目。歓喜の輪の中心には19歳がいた。

 「目標にはしていないけど、節目としてここまで来られて一安心。でも、またここからだと思う」

 2点リードの9回。1番からの好打順も臆することはない。秋山をスライダーで一ゴロに抑え、栗山は直球で遊飛。最後は浅村に全球ストレート勝負を挑み、148キロで空振り三振だ。15球中、変化球はわずか2球。最速は149キロを記録した。高卒2年目の2桁セーブは95年オリックス・平井以来、史上4人目で、左腕では初の快挙だ。

 チームは現在リーグ最少の150得点で救援陣がフル回転中。最近はベンチとブルペンの意思疎通がうまくいかず、救援陣がブルペンでドタバタすることが多かった。不満は爆発寸前。それを察知した大久保監督はカード初戦だった22日の試合後、ミーティングで「俺の責任。申し訳ない」と頭を下げ、ベテラン投手に「俺を殴れ」と指示した。「できません」と返した選手の右手を自身の頬に当て「これで納得してほしい」と再び謝罪した。その心意気に中継ぎ陣も納得。「重要なポジションを任せてくれている」と指揮官への感謝も強い松井裕のモチベーションもさらに上がった。

 交流戦最初のカードは、甲子園での阪神戦。桐光学園2年夏に1試合22奪三振で大会記録を樹立して以来、3年ぶりの凱旋となるが、松井裕は冷静だ。「甲子園は人生の分岐点にはなったけど、思い出にすがることもない。出番があればいい投球をしたい」。あの夏、全国に名を売った少年は急速に成長を続けている。

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