初球をガツン!福留V2点打 読みピタリ「苦しいのは向こう」

[ 2015年5月24日 05:30 ]

<D・神>10回2死満塁、福留は勝ち越しの2点適時打を放つ。投手・安部

セ・リーグ 阪神4-2DeNA

(5月23日 横浜)
 1球で仕留めた。同点で迎えた延長10回。阪神・福留の5打席目は2死満塁で巡ってきた。3つの塁を埋めた走者はすべて四球で出塁。マウンド上では4番手の安部が苦しんでいた。その初球。ストライクを取りにきた速球を確実にとらえた。

 「四球、四球で、ああいうチャンスになった。苦しいのは向こうの方だろうしね。心理としては、ストライクを取りたいと思うだろうし、積極的に行こうと思っていた」

 覚悟を決めて向かった打席でベテランの冷静な読みが的中。初球をはじき返した痛烈な打球は二遊間を破る中前への2点適時打となった。

 “打ち直した”決勝打だ。同点で迎えた9回無死三塁でも勝負強さを発揮。カウント2ボール2ストライクから2球連続でファウルで粘り、迎えた7球目だ。高めのフォークを左犠飛とし、勝ち越し点を奪った。9回裏に追いつかれなければ、これが決勝犠飛だった。終盤に見せた2打席連続の殊勲打が際立つ。

 「(10回は)3四球だろう。(打てたのは福留の)読みだよね。初球を取りにくるところだし」。和田監督も状況に応じた打撃で挙げた計3打点を大絶賛だ。

 振り返れば、5点差を逆転された前日22日のDeNA戦(横浜)では1本塁打を含む猛打賞の奮闘を見せていた。サヨナラ敗戦で重苦しい空気が残る中、西岡の戦線離脱に加えて呉昇桓(オ・スンファン)も体調不良で不在。頼れる背番号8がチームに漂う停滞ムードをバットで一掃した。

 平田ヘッドコーチは前夜の内に予兆を抱いていた。「(福留は)きのうの試合でもライトの前に落ちたヒットでもダイビングして取ろうとした。勝ちには結びつかなかったけどね。執念というか、気持ちというか。(きょうは)最後に勝利の神がほほえんでくれた。嫌な雰囲気を取り払ってくれた」。メジャー経験も誇る百戦錬磨の男は言う。「今いるメンバーでカバーしてやるしかない」。首位を走るDeNAの勢いをまずは止めた。逆襲を期す猛虎には福留という精神的支柱がいる。

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