楽天・福田プロ1号“花火”も空砲 球団社長「残念すぎる」

[ 2015年5月22日 05:30 ]

<楽・日>試合後に予定されていた花火大会の中止を伝えるビジョン

パ・リーグ 楽天5-9日本ハム

(5月21日 コボスタ宮城)
 午後9時が過ぎ、球場の大型ビジョンに花火大会の中止が表示されると、2万3417人の観衆からため息が漏れた。楽天・立花陽三球団社長は「残念すぎる。本当に申し訳ない。きょうの代わりを何か考えます」と声を絞り出した。

 球団初の試みとして、試合後に開催予定だった「第1回楽天イーグルス花火大会」。平日にもかかわらず午後4時の試合開始だったが、球団最長となる5時間37分の延長戦にもつれ込み、午後9時を回った時点で近隣住民への騒音への配慮などから中止が決まった。2000発の花火は幻となり、大久保監督も「仕方ないね」と疲れ切った表情で話した。

 ただ、敗れはしたが、大久保監督は「みんなよく粘ってくれた。100%自分の責任」と選手をかばった。ベンチ入りの野手を総動員。8、11回と2度、勝ち越しを許しながら、いずれも追い付いた。2回にはルーキー・福田が一時逆転となるプロ1号も放った。「これが力になると信じている」。指揮官は自らに言い聞かせるようだった。

 ▽第1回楽天イーグルス花火大会 場内の照明を消し、2000発の花火を用意。隣接する仙台市陸上競技場から打ち上げを予定していた。ファンは試合終了後、グラウンドに下りて花火を楽しむことが可能。楽天選手のテーマ曲に乗せて打ち上がる、選手カラーの花火も準備していた。試合終了から花火開始までの20分間は、和楽器オーケストラ「AUN J CLASSIC ORCHESTRA」の演奏も企画されていた。

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