ロッテ5発10点「デスパいいね!」2発だ!初の1試合5安打だ!

[ 2015年5月22日 05:30 ]

<西・ロ>7回1死、左中間席上段に特大の6号ソロを放つデスパイネ

パ・リーグ ロッテ10-6西武

(5月21日 西武D)
 久々の決めゼリフが、敵地の西武プリンスドームに響き渡った。「デスパいいね!!」。右翼席のロッテファンから大歓声が上がる。2本塁打を含む来日2年目で初の1試合5安打をマークしたデスパイネは「勝利に貢献できてうれしい。準備が結果につながった」と陽気に声を弾ませた。

 ここまでの不振がウソのような大爆発だ。2、3回に左前打を放つと、5―0の5回1死一塁では左越えの5号2ラン。この時点で今季初の猛打賞となったが、まだ終わらない。7回1死では「どこまで飛ぶのかと思ったよ」と本人もびっくりの左中間席上段への特大6号ソロ。9回にも左翼線二塁打で出塁し、10点目のホームを踏んだ。

 試合前までの打率は・222。今季は打撃の調子が上がらず、前日はスタメンを外れた。しかし、7回1死満塁で代打出場し、決勝の走者一掃二塁打。その一本で「気持ちが楽になった」と重圧から解放された。宿舎へ帰ると、球団関係者に「いつもより多くビールを買ってきてくれ」とリクエスト。キューバ出身の主砲は、二日酔いになるほど飲み続けた。伊東監督も「あのヒットで精神的に楽になったと思う。やっと目覚めてくれた」と目を細めた。

 試合前の打撃練習では指揮官と二人三脚で「体が前に突っ込まない」打撃フォームを体に叩き込んだ。配球や打撃フォームのアドバイスを受けているクルーズとの2発競演。前日から6打席連続安打となり、打率を・263まで一気に上げた。

 チームは10年5月4日の日本ハム戦(千葉マリン)以来、5年ぶりの5本塁打。3連敗後の連勝で4位に浮上した。「デスパいいね!!」の決めゼリフが増えれば、ロッテも上昇気流に乗っていく。

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