ナショナルズ、主砲の退場処分に指揮官激怒「そうなる理由がない」

[ 2015年5月21日 15:29 ]

ナショナルズのハーパー(左)とウィリアムズ監督(中央)は球審に抗議する (AP)

インターリーグ ナショナルズ3―2ヤンキース

(5月20日 ワシントン)
 ナショナルズのマット・ウィリアムズ監督(49)とブライス・ハーパー外野手(22)が20日のヤンキース戦で退場処分を受けた。

 3回のナショナルズの攻撃、打席に立ったハーパーはヤンキースの先発・ワレンが初球に投じた低めの変化球を自信を持って見逃すも、判定はストライク。このコールにハーパーは不満げな表情を浮かべたが、気を取り直して2球目に備えるべくバットを構えた。

 しかし、この時に一塁側のナショナルズベンチからウィリアムズ監督が何やら大声で叫び、これに球審もマスクを取って反応。両者の間で口論が始まった。これを見てハーパーは一旦、打席を外したが、球審はすぐに打席内へ戻るように指示。これに従い、打席に右足を入れたハーパーだったが、なぜかその瞬間に退場を宣告された。

 自軍の主砲を退場させられ、当然納得のいかないウィリアムズ監督はベンチを飛び出して球審に猛抗議。激しい言葉が飛び交い、ほどなく同監督にも退場宣告。ベンチへの去り際に足で本塁に砂をかけるパフォーマンスを見せてファンを沸かせた。

 ウィリアムズ監督は「ハーパーは投球の判定に不満だった。球審がマスクを取って私と口論を始めたので、彼は打席を外した。口論が終わると、球審は彼に打席に入るように言った。それに従った彼は退場になった。これが俺の見た事実。退場となる理由がないだろ」と怒り心頭。

 13日のダイヤモンドバックス戦でも投球の判定に抗議して退場処分を受けたハーパーは「4万人のファンは球審を見に来たわけではないと思うけれどね」と半ば呆れ気味にコメントしていた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年5月21日のニュース