西岡が口火打&決勝ホーム!かわいい大阪桐蔭の後輩助けた!

[ 2015年5月21日 08:30 ]

<神・巨>プロ初完封勝利を挙げた藤浪を祝福する西岡(左)

セ・リーグ 阪神1―0巨人

(5月20日 甲子園)
 バットで、声で、かわいい後輩を鼓舞した。2試合連続で2番に入った阪神・西岡が、決勝点の起点となる快音を響かせた。

 「打順が変わっていく中で、役割も変わってくるのでね」

 0-0で迎えた6回。1死から大竹のカーブをとらえて右前に運んで、出塁した。5回まで散発3安打に封じ込められ、重苦しい空気が漂う中、突破口を開くと、マートンも続き一、二塁。続くゴメスの左前打で俊足を飛ばして一気に本塁に生還した。

 もちろん、これだけで安心はしない。背番号7はきっちりと試合の流れも読んでいた。直後の7回の守り。藤浪が簡単に2死を奪い、阿部を迎えたところでマウンドに駆けよった。

 「意識付けというかね。ヒットはOKだけど、ホームランはダメ。四球もダメ。岩田さんにも昨日言ったけど、ホームラン打たれたのでね。嫌な予感というか、同じことを繰り返すのは良くない。連敗が続いていて勝つ時というのは、1点差だったり、しんどい勝ち方になるから」

 前日19日、岩田が2回2死から阿部に先制の2ランを被弾していたことがフラッシュバックしたゆえの「声かけ」。藤浪もそれに応えるように、右飛に仕留め、完封勝利につなげた。

 大阪桐蔭高の後輩にあたる右腕には特別な思いがある。「晋太郎がタイガースで柱という存在になっていっている。“自覚を持て”とは言葉でも言っている。お前で負けたらダメだとか。プレッシャーをかけたらダメな時は和ませたりしている」。だからこそ、チームの連敗をプロ初完封で止めた藤浪が頼もしく見えた。

 この日を含め藤浪の今季登板日は、36打数11安打の打率・306でチームトップ。先輩としての存在感を見せた一方で、後輩の成長も実感する夜となった。

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