ゴメス意地のV撃!「藤浪が好投していたので勝ててよかった」

[ 2015年5月21日 08:50 ]

<神・巨>藤浪(左)を出迎えるゴメス(右)

セ・リーグ 阪神1―0巨人

(5月20日 甲子園)
 快投を続ける21歳右腕に応えることができないのでは、4番の看板が泣く。貧打が続く猛虎打線の中で、ゴメスが助っ人の意地で虎の子1点を叩き出した。

 「藤浪がいいピッチングをしていたので勝ててよかった」

 0―0の6回1死一、二塁、カウント1ボール1ストライクから大竹の外角低めチェンジアップをとらえた打球は三遊間を破る左前の先制適時打。チームにとっては15イニングぶりの得点で、適時打は15日中日戦の8回以来、実に34イニングぶり。G砲にとっては5日中日戦以来の適時打で5月、ようやく3打点目をマークした。

 「ボール球だったかもしれないけど、うまく拾うことができてラッキーだった。第1打席ではチャンスで打てなかったけれども、走者を還すという仕事を果たせてよかった」

 初回1死一、二塁の先制機では、外角低めのスライダーを追いかけ空振り三振に倒れていた。ここで打っていれば、展開は変わっていたはずだけに、もう一度、来ると信じていた好機をただ待っていた。

 和田監督は「ここのところ、走者のいない時はそれなりに良い打撃をしていた。本来の勝負強さが久々に見られた」とゴメスの復調を喜んだ。ただ、8回無死二、三塁では、フルカウントからマシソンの外角高めへのボール気味の156キロ直球に空振り三振。トドメをさすことができない当たりに、まだ物足りなさが残ると同時に上昇の余地もある。

 首位DeNAも勝ち、ゲーム差は7のまま。阪神の過去5度のリーグ優勝では、最大6・5差までしか逆転の経験はないが「まだたくさん試合が残っているので、ゲーム差というのは考えずにやっていきたい」と、まだまだこれからを強調する。

 貧打の猛虎打線に勢いをつけるのは、やはり、この男をおいてはいない。昨季の打点王の本領発揮を誰もが心待ちにしている。

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