阪神・岩田「連敗ストッパー」姿なく…気負ってまさか6失点

[ 2015年5月20日 05:30 ]

<神・巨>5回1死一、三塁、6点を失い降板する岩田
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セ・リーグ 阪神0―8巨人

(5月19日 甲子園)
 打線に元気がない。それだけに1点もやれないという気持ちが逆に阪神・岩田の身を固くした。

 「めっちゃ悔しいです。何とかしてやろうという気持ちが強すぎた」

 悔やまれるのは2点をリードされた3回だ。2死一塁としたところで亀井の遊ゴロを名手・鳥谷がグラブではじく、まさかの失策。そこから2者連続の四球を与え、痛恨の押し出しとなった。らしくない形で1点を失った後、次の井端には左翼線への2点適時二塁打を浴び、完全にリズムを失った。

 「いつも鳥谷さんには守備で助けてもらっているので、なんとかあとのバッターを抑えたかったが…」。キャプテンのミスを責めることはせず、ただ自らの力不足に唇をかんだ。

 本拠地、甲子園球場の“風のいたずら”にも翻弄(ほんろう)された。従来の浜風ではなく、左翼から右翼への逆に風向き。2回2死から阿部に浴びた先制2ランの場面では外角へのカットボールをとらえられた打球がグングンと伸び、右中間スタンド最前列へ着弾した。「あれはもう…」。振り返った時に絶句したように、いつもの浜風であれば果たして…という一撃にマウンド上で首をかしげるしかなかった。

 4回1/3を投げ7安打6失点。本来の姿からはほど遠い結果。「打たれたのは仕方ない。あの2点の後、粘れなかったね。エラーは出るものだし、何とか踏ん張れれば展開も違った」と和田監督も肩を落とした。

 5日の中日戦(甲子園)、13日のヤクルト戦(神宮)でそれぞれ3連敗を止める白星を挙げ、「連敗ストッパー」の期待を背負いながらの苦投に「悔しい。しっかりまた投げていくしかない」と雪辱を固く誓った。

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2015年5月20日のニュース