ヤク山田　大当たり…先頭弾のち頭部死球　９連敗後に２連勝

＜ヤ・Ｄ＞２回１死三塁　頭に死球を受ける山田

セ・リーグ ヤクルト２―１ＤｅＮＡ

（5月19日 神宮）
　初回に先制を許した直後の攻撃。ヤクルト・山田は積極的にバットを振った。スライダーを狙い打ちした初球はファウルとなったが、２球目の直球を左中間席に運んだ。今季６号ソロは、通算８本目の先頭打者弾。球団では飯田哲也、青木宣親（現ジャイアンツ）に並ぶ３位タイとなった。「狙っていないので、思うことはありません」と無関心を装ったが、先頭打者として放つアーチには「一番気持ちいい」と笑う。昨季６打数無安打と苦しんだ久保から今季２発目となり「今年は相手のタイミングにしっかりと合わせられている」とうなずいた。

　２回の第２打席では頭部に死球を受け一度はベンチに下がったが、再びグラウンドに姿を現すと二盗に成功し不安を一蹴。今季は打率・２５９とまだ本調子ではないが、真中監督も「立ち上がりは嫌な空気だったが、山田の一発で流れが変わった」と目を細めた。上昇気流に乗った若きリードオフマンに導かれ９連敗のあとの２連勝で４位に浮上した。