専大 52季ぶりV王手、昇格即は46年ぶり快挙 渡辺決勝打

[ 2015年5月20日 05:30 ]

<拓大・専大>5回1死三塁、専大・渡辺(左)は左前勝ち越し適時打を放ちベースコーチとグータッチ

東都大学野球第7週第1日 専大7―3拓大

(5月19日 神宮)
 1回戦2試合が行われた。専大は拓大を7―3で下し、89年春以来26年、52季ぶり32度目の優勝に王手をかけた。2―2の5回に渡辺和哉内野手(4年)が決勝打を放ち、リーグトップの11打点とした。投げては2番手の大野亨輔投手(4年)が6回1/3を1失点の好救援で3勝目。1部に昇格したシーズンで優勝すれば、69年春の日大以来46年ぶり2校目となる。

 専大の勢いを象徴した場面だった。2―2の5回。1死三塁の勝ち越し機で5番・渡辺は139キロ直球を左前にはじき返した。リーグトップの11打点の主砲は「積極的に振ろうと思っていた。(11打点は)周りのみんながチャンスをつくってくれるおかげ」と感謝した。

 今季はリーグトップの3本塁打を放つなど好調を維持。「冬の間に振り込んで、下半身を鍛えてきたことが大きい」と胸を張った。今季4度目の2桁安打となる12安打の打線をけん引している。

 投のヒーローも4年生だ。前日の練習中に右足首を捻挫した右腕・大野亨は先発を回避したが、2回途中から2番手でマウンドへ。痛みを抱えながら6回1/3を4安打8奪三振1失点と踏ん張り「流れをつくることが役目。調子は悪かったが抑えられた。あしたも投げます」と力を込めた。

 20日の拓大2回戦に勝てば、89年春以来の優勝が決まる。大学側は講義の休講を決め、神宮のスタンドを専大生で埋め尽くす。就任2年目の斎藤正直監督は「たくさんの応援でやったことがないから心配だけど、武者震いするような感覚でできればいい」。1部に昇格したばかりの専大ナインが26年ぶりの優勝を一気に決める。

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2015年5月20日のニュース