バルデス来日1勝“10度目の正直”に「長いことお待たせしました」

[ 2015年5月19日 21:40 ]

<中・広>来日初勝利を挙げたバルデス(左)は谷繁兼任監督(右)と笑顔でハイタッチ

セ・リーグ 中日3―2広島

(5月19日 浜松)
 初登板の開幕2戦目阪神戦から52日、中日・バルデスが10度目の先発で待望の来日初勝利を飾った。守護神の福谷が9回を抑えた勝利の瞬間には、ダッグアウトで周囲の選手らが祝福、谷繁監督とはハイタッチ、森ヘッドから抱きつかれるなどチーム全体に喜びがあふれた。

 この日は初回、2回とも失点を許してしまう苦しい展開だったが、すぐに味方が援護し逆転、「2点までなら勝てるから頑張っていけと言われた」と、3回以降はリズムを取り戻し7回2失点に踏ん張って白星をものにした。

 勝利のお立ち台でバルデスは「勝てなくても応援してくれてありがとう。長いことお待たせしました。(勝てて)本当にうれしい」と素直に喜びを表した。ここまで4敗を喫してきたが、登板間隔が中4日もあれば中7日もありながら最低でも6イニングを投げて試合を作ってきた。勝てない間も「油断しないように心掛けて、前向きにやってきた」と準備を怠らなかった。

 37歳。キューバ出身のタフネス左腕は最後に「勝てないときも応援してくれて感謝している」と浜松のファンに向かって締めくくり優しい笑みを見せていた。

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