猛虎打線わずか1点…吉見登板回避で「しめた」が「しまった」に

[ 2015年5月18日 08:49 ]

<中・神>初回無死一塁、上本揃って腕組みの(左から)関川打撃コーチ、平田ヘッドコーチ、和田監督、高橋打撃コーチ

セ・リーグ 阪神1-6中日

(5月17日 ナゴヤD)
 試合前の「しめた」が試合後には「しまった」に変わった。中日の予告先発は今季3勝0敗、防御率0・55の吉見だったが、球場に到着した猛虎に体調不良により武藤への変更の申し入れがあった。吉見相手の試合に比べれば、勝てる可能性はグンと高まったはずが、拙攻に次ぐ拙攻。代役先発に今季初白星を献上する始末で、和田監督も決定打不足を嘆くしかなかった。

 「そこ(序盤の拙攻)に尽きる。主導権を握れず、逆の展開になってしまった。そのこと(相手先発の当日変更)に関してうんぬんは、まったく関係ない」

 初回、先頭の西岡が右前打で出塁も、続く上本の送りバントが小フライとなり、西岡も戻れず一瞬にして2死。そこから一、二塁と再度、攻め立てたがマートンが凡退した。指揮官も「まずそこ(上本のバント失敗)。しっかりやれて点を取れないのとは違う。そこで流れを逃してしまった」と斬り捨てた。2回1死二塁、3回1死一、三塁と好機を作りだしたが、ことごとく水泡に帰した。チームの得点圏打率はリーグ最低の・225。ゴメスは・259しかなく、マートンも・208と低いだけに、おのずと得点は少なくなる。

 1年前の“悪夢”が繰り返された。昨年5月7日の同カード(ナゴヤドーム)でも中日は予告先発だった川上を浜田に変更。猛虎は初モノ左腕に零敗を喫していた。

 「状態のいいチームは一つでもミスをすると、つけ込んでくる。1試合1試合キッチリした試合をやっていかないと」。和田監督は計3得点に終わった中日3連戦を総括した上で、19日から始まる巨人(甲子園)、DeNA(横浜)との6連戦に視線を向けた。「もう一度、原点に帰って、甲子園で出直す」。後ろを向くのは、シーズンが終了した時だ。

 ▼阪神・ゴメス(9回に20試合ぶりの一発となる3号ソロで零敗を阻止)これからも戦っていくだけなので。それを続けていくだけ。

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2015年5月18日のニュース