10安打浴びるも1カ月ぶり白星!則本熱投137球「いつか勝てると思って…」

[ 2015年5月18日 05:30 ]

<楽・ロ>完投で2勝目を挙げた則本(右)は嶋と抱き合って喜ぶ

パ・リーグ 楽天3-2ロッテ

(5月17日 コボスタ宮城)
 最後の最後まで苦しんだ。楽天・則本は1点リードの9回1死一塁で、5試合連続猛打賞のプロ野球記録に王手をかけた清田を打席に迎えた。

 「同点、逆転されたら今年の僕はそれまでだと、後がないように自分を追い詰めた」。1ボール2ストライクからフォークをファウルされたが、5球目はこん身の142キロ直球で右飛に打ち取った。続く鈴木を空振り三振でゲームセット。ようやく笑顔がはじけた。

 この日も苦しい試合展開。5回に先制を許し、7回には勝ち越し点も与え。今季最多10安打を浴びたが、同じく最多となる137球の熱投で8回の逆転劇を呼び込んだ。9回2失点で今季初の完投勝利に「なかなか結果が出ずにつらかったけど、いつか勝てると思って毎日、一生懸命練習した」と、4月18日の日本ハム戦(コボスタ宮城)以来、1カ月ぶりの白星に喜びをかみしめた。

 チームは5月初の連勝を飾り、4位に浮上。それでも2勝4敗と黒星が先行する現状に、則本は「まだ負け越している。まず自分で貯金をつくって信頼される投手になりたい」とエース復権を誓った。

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