競争激化で3戦連続先発落ち…青木燃えた三塁打「やるしかない」

[ 2015年5月18日 05:30 ]

<レッズ・ジャイアンツ>8回、右翼線三塁打を放つジャイアンツ・青木

ナ・リーグ ジャイアンツ11―2レッズ

(5月16日 シンシナティ)
 ジャイアンツの青木宣親外野手(33)は16日(日本時間17日)、レッズ戦に代打から途中出場し、第2打席で右翼線三塁打を放った。左手首骨折で開幕から故障者リスト(DL)入りしていた正右翼手のハンター・ペンス(32)が復帰し、チームの外野手は5人に。3試合連続ベンチスタートとなった青木は危機感を募らせる中での意地の一振りだった。

 必死の形相で歯を食いしばり青木は駆けた。8回2死走者なし。11―2と勝利はほぼ決まっていたが、1打席たりとも無駄にできない。内角93マイル(約150キロ)を思い切り引っ張り一塁線を突破すると、減速することなく三塁へ到達した。7試合ぶりの長打にも口は真一文字に結ばれていた。

 「個人的にはもっと打席に立ちたいが、しようがない。どうなることやらと思うけど。悔しいけど、でもやるしかない」

 3試合連続のベンチスタートに、危機感が口を突いた。4月は打率3割を超え、1番打者として新天地で最高の船出。だが、5月は試合前まで打率・235で長打も3本止まり。この日も6回1死一、三塁で代打出場し、遊ゴロに倒れていた。

 オールスター出場3度を誇る正右翼手ペンスがDLから復帰し、いきなり2安打3得点の活躍。青木に代わり、1番に入るブランコも1号ソロを放つなど、ここ3試合で11打数6安打と好調だ。ブルース・ボウチー監督は「青木にはいつでも出られる準備をしてくれと伝えている。ただブランコが調子いいし、みんなに出場機会を与えたい」と現状を説明する。3番パガンは背中の不調を訴えて青木と交代したが、チーム最高の打率・324。右打ちのマクスウェルも控え、外野陣は5人となった。

 「チームが決めることに関しては、自分の最高のプレーを見せるだけ」と青木。17日(日本時間18日)は4試合ぶりに先発復帰する。定位置死守へ正念場を迎え、自らを奮い立たせるようだった。

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2015年5月18日のニュース