中日・大野シーズン2度目1―0完封!96年山本昌以来球団22年ぶり

[ 2015年5月17日 05:30 ]

<中・神>2安打完封勝利を挙げてガッツポーズの大野(手前)と谷繁兼任監督

セ・リーグ 中日1-0阪神

(5月16日 ナゴヤD)
 圧巻の投球だった。中日・大野が、今季2度目の1―0完封勝利でリーグトップタイとなる5勝目。チームの連敗を3で止め3位に持ち上げた。

 「先制してもらって、その1点を守りきろうと。最後までいけて凄く嬉しい」

 133球の熱投で貴重な1点を守りきった。8回に2四死球などで2死一、二塁としたが、代打・狩野を「狙い通りだった」と135キロのツーシームで遊ゴロ併殺に仕留めピンチ脱出。9回も2四球などで2死一、二塁としたが、マートンを中飛に打ち取りガッツポーズを作った。「抜けたと思いましたし、大島さんが捕っても勝った気がしなかった」

 阪神にリベンジを果たした。1―0の完封は4月7日ヤクルト戦(神宮)に次いで2度目だが、その次の登板だった4月15日阪神戦(ナゴヤドーム)では8回途中に同点打を浴びて降板し、11年の日本ハム・ダルビッシュ(現レンジャーズ)以来となる2試合連続1―0完封を逃していた。そんな悔しさを快投で晴らした。

 前回10日のヤクルト戦(秋田)では左翼への風を気にしすぎて外角中心の配球となり、初回先頭の山田哲に一発を浴びた。その反省を生かし、この日は要所で内角を有効に使った。谷繁兼任監督から指摘を受けた、腕の振りと体重移動も修正して勝利につなげた。「フル回転するつもりで中5日でもやれと言われればいける」と大野。リードした指揮官も「初回から気迫のこもった投球だった」と高く評価した。

 ≪今季2度目≫大野(中)がハーラートップタイの5勝目。1―0完封は4月7日ヤクルト戦に次いで今季2度目。中日の投手でシーズン2度の1―0完封は山本昌が93年4月25日広島戦、7月8日ヤクルト戦でマークして以来。5月までに2度は中山俊丈が56年4月24日大洋戦、5月2日国鉄戦、星野仙一が76年4月3日、5月18日の大洋戦で記録したのに次ぎ、39年ぶり3人目だ。

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