ソフトB柳田「きょうはタフィ・ローズで」満弾含む自己最多6打点

[ 2015年5月17日 05:30 ]

<ソ・西>お立ち台で今宮のアイマスクを着けたハリーホークと笑顔を見せる柳田

パ・リーグ ソフトバンク12-4西武

(5月16日 ヤフオクD)
 驚がくのライナーだった。6回2死満塁。ソフトバンク・柳田は岡本洋の投じた144キロの高め直球にやや詰まった。だが、逆方向の左中間へ飛んだ打球の勢いは衰えず、ホームランテラスに突き刺さった。昨年4月27日の西武戦(ヤフオクドーム)以来、自身3度目の満塁弾で今季チーム1イニング最多8点の猛攻をド派手に締めた。

 3安打で自己最多の6打点の大爆発。ところがヒーローは「マジでもったいないっす。すみませんでした」と試合終了後に大道打撃コーチに頭を下げた。三塁打が出ればサイクル安打達成だった8回無死満塁で二ゴロ併殺打に倒れ「もう1本きっちり打ちたかった」と反省。初回にも先制の2点二塁打を放つ活躍だったが、まだ物足りない様子だった。

 新打法がはまった。フリー打撃でコーチとバットの軌道などについて話し合い「きょうはタフィ・ローズで行きます」と宣言。近鉄、巨人、オリックスで464本塁打を放ったスラッガーの打法を取り入れ、バットを寝かせて揺らしながらタイミングを取った。藤井打撃コーチは「多少、引っ張りに入るところがあった。(フォームを修正して)センターにいい打球が飛んでいた」と、その打撃センスに舌を巻いた。

 豪快なスイングの裏に隠れた柔軟な発想。工藤監督は「詰まってライナーで入る人はそうそういないよね」と柳田の一発に目を細めた。首位・西武とは1ゲーム差。17日に勝てば今季初の首位だ。背番号9のバットがそこへと導く。

 ▼ソフトバンク・摂津(7回4失点で約1カ月ぶりの白星)たくさん点を取ってくれた。(9点リードの)7回の2失点は本当に余計だった。

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