“守備の人”オリ安達 あっと驚く1号V2ラン「まさか入るとは」

[ 2015年5月17日 05:30 ]

<日・オ>6回2死二塁、左越え2ランを放つ安達

パ・リーグ オリックス2-0日本ハム

(5月16日 札幌D)
 オリックスの“守備の人”がバットで大仕事だ。0―0の6回2死二塁から打率1割台の安達が、あっと驚く1号決勝2ランを左翼席に運んだ。

 昨年7月22日の日本ハム戦(京セラドーム)以来のアーチに本人も「全然打ててなかったので、うれしい。打った瞬間、抜けるとは思ったけど、まさか入るとは。1点だけでも、という気持ちだった」とビックリ。今季5勝で負けなしだった日本ハムの左のエース、吉川を沈め、背番号3は照れ笑いを浮かべた。

 ベンチも“なんとか1点”の心境だったはずだ。毎年、ゴールデングラブ候補に挙がる守備力が買われ、今季も39試合で遊撃手として先発出場し、わずか2失策。10割近い守備率がリーグ・トップを争う一方で、打撃は開幕からどん底。打率は2割前後をさまよい、常に最下位争い。4月29日を最後に、ついに1割台に突入していた。

 「新聞を、見ないようにしていた。打撃成績が載っているので」

 それでも復調の兆しはあった。12日の楽天戦からフォームを微調整。すり足から、少し足を上げるようにして、打撃音がよくなった。すると「開き直れるようになった。前までは(安打が)欲しいと思い過ぎていた」と精神面も安定。この日は6日の西武戦以来となる2番で起用され、期待に応えた。森脇監督も「攻守ともに本来の、我々が求める強い姿があった」とたたえた。

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2015年5月17日のニュース