DeNA、Vの予感だぜ!あの98年以来の6カード連続勝ち越し

[ 2015年5月15日 07:45 ]

<D・中>初回2死二、三塁、ロペスの逆転2点適時打で生還し、石川(左)に迎えられる井手

セ・リーグ DeNA4―3中日

(5月14日 横浜)
 主軸が抜けても負けない強さは本物だ。DeNAは3試合連続逆転勝利を収め、本拠地・横浜スタジアムで10連勝。6カード連続勝ち越しは、大魔神・佐々木とマシンガン打線を看板に掲げて優勝した98年以来、17年ぶりの快挙となった。

 左足首の故障で登録抹消された梶谷の代役として今季初の3番で先発出場した井手が、1点差に追い上げられた5回にバルデスの内角直球を振り抜き1号ソロ。「先制されてもすぐ逆転できる良い雰囲気がベンチも、スタジアムもある。控えが頑張ればチームの底が上がってくる」と充実の表情を浮かべた。

 1点を追う初回も、試合の流れを引き寄せる3番らしい仕事だ。1死一塁からスライダーを叩いて左翼線二塁打。二、三塁に好機拡大し、2死後、ロペスに左前への逆転2点打が生まれた。逆転決勝打を放った8日の巨人戦(横浜)は胃腸炎で体調が悪く、「打った球を覚えていない」というが、この日は違う。「(体調は)万全です。うまく回転して打つことができた」と胸を張った。

 プロ14年目のベテラン。07年の61試合出場が自己最高だがチームに必要とされるため創意工夫は怠らない。今季から打席で構える際に両足の間隔を約20センチ狭めた。「悪い時は猫背になる。ピンと立ったときは球がしっかり見える。足の幅を少し狭くすることでしっくり立てるようになった」。バルデスから打った2本は内角の厳しい球に対して体の軸がぶれず、きっちりはじき返した。

 2位・巨人が敗れて3ゲーム差に広げた。中畑監督は「みんなでカバーし合っている。戦力ってそういうもの」と次々誕生する日替わりヒーローに目を細めたが、喜びは抑えた。梶谷の戦線離脱に加え、リーグトップ独走の16セーブ目を挙げた守護神・山崎康も7試合連続救援で登板過多が懸念される。「勝ち続ける緊張感の中でへばりが当然出てきている。反動が出る可能性もある。ケガ人が出てきているので調整したい」と勝ってかぶとの緒を締めた。貯金9で首位快走も、慢心が入る余地はない。

 ≪ハマスタ連勝記録王手≫DeNAが中日2連戦に連勝。4月24~26日の中日3連戦3連勝からは6カード連続の勝ち越しとなった。チームの6カード以上連続勝ち越しは、横浜時代の98年7月に6カード連続で勝ち越して以来17年ぶり。連続カード勝ち越しの球団最多記録は、大洋時代の64年6~7月の7カードとなっており、15日からの広島3連戦でタイ記録に挑戦する。また、横浜スタジアムでは4月22日の阪神戦から10連勝。チームの同球場最多連勝は06年6~7月の11連勝で、こちらも王手がかかった。

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