今季を象徴…オリ14度目の逆転負け&1点差は1勝9敗

[ 2015年5月13日 05:30 ]

<オ・楽>2回で3失点の近藤(背65)に厳しい視線を送る森脇監督(後方左)

パ・リーグ オリックス4-5楽天

(5月12日 京セラD)
 3連勝がスルリと逃げ、オリックス・森脇監督の表情は冴えなかった。「しのぎ合いでしのぎきれなかった。6、7、8回と先頭打者を塁に出したが、(1点を)もぎ取る強さがなかった。反省の多いゲーム」。1点差試合は、これで1勝9敗。逆転負けは14度目と、今季のオリックスを象徴するような敗戦となってしまった。

 先発の近藤が2回3失点で早々に降板。敗因の1つになったが、「3点で抑えておけば、チャンスのあるゲーム」と指揮官は継投に勝機を見いだしていた。本当の誤算は中盤以降。5回に中島の2点適時二塁打などで逆転に成功したが、6回から暗転した。

 途中出場の伏見は今季2度目のマスクで、岸田と呼吸が合わなかった。高山投手コーチは「(岸田が持つ)自分のイメージとまだ離れている。球のキレの部分」と、本調子とはいかない苦況を説明。さらに10試合連続無失点中だった塚原が、7回に勝ち越しを許すなど、指揮官の言う「しのぎ合い」で競り負けた。

 打線もここ2試合は、中押し、だめ押しと効果的に点を奪ったが、この日は続かない。殊勲打の中島も、7回の2死一、二塁では空振り三振。9回の2死一、三塁では左飛に倒れ、3打点目は挙げられなかった。連勝で浮上の気配も漂っていたが、チームの歯車がかみ合わない現状がまたも浮き彫りになった。

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2015年5月13日のニュース