【金本知憲氏 アニキのなんでも相談室】もし、“わざと”があるとすれば…

[ 2015年5月12日 12:30 ]

 【質問】僕は大学で硬式野球部に所属しています。先日、デッドボールを受けました。右ふくらはぎにめり込むように当たって、メチャメチャ痛かったです。自分は絶対に、わざとぶつけられたと思っています。少なくとも投手はぶつけてもいいと思って内角を攻めてきているのだと思います。そういう故意の死球ってわかるものですよね?金本さんも現役時代は、そう感じたことはありましたか?また、金本さんは危ないボールを避けるのがうまかったという印象なのですが。避けるコツはありますでしょうか?何か対策があれば教えてください。(高槻市、21歳男性)

 【意見】わざと、ぶつけられる伏線はあったのでしょうか?基本的に、今はわざと、ぶつけるということはほとんどないと思います。アマチュアとなれば特にです。もし、“わざと”があるとすれば自分のチームが、以前に挑発した行為があったのか、どうか。もしかすると、当てられても仕方ないという態度があったのかもしれませんね。

 故意の死球は、わかるときもあれば、わからないときもあります。正直、僕も何度かわざと当てられたことはあります。あるチームの投手が明らかに狙ってきました。案の定、肘に当てられました。故意であることはわかりました。その翌日の試合前練習中に、その投手が謝りに来ました。そのときに“ぶつけるなら!お尻に当てろ”“骨が折れるところはやめろ”と冗談で言ったことはありますね。そうすると相手も“すみません”と言ってましたね(笑い)。

 その試合ではタイガースの投手も3死球を与えてました。それだけに仕方ないといえば、仕方ないですが。正直、腹は立ちましたね。それから肘にレガースを付けるようになりました。

 その後の試合では肘に痛烈な死球を当てられましたが、レガースを付けていたおかげで難を逃れた経験もあります。

 逃げるコツはあります。左打者であれば投手から見て「くの字」のように腰を引きます。右打者であれば逆の「くの字」。また、顔や背中のあたりに来た際は投手に対して背中を向ける方が良いですよ。そうすれば顔には当たらないですし、肘などを守ることにもなりますし、ヘルメットに当たってくれます。くの字になるか、腰を引いて逃げるか、背中を向くか。これは練習方法がないですがね。自分の体を守るためにも、うまく逃げてくださいね。(本紙評論家)

 <金本知憲氏=次回は5月19日掲載>

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2015年5月12日のニュース