エース金子の言葉励みに…オリ西今季6度目登板で初勝利

[ 2015年5月11日 05:30 ]

<オ・日>今季初勝利のウイニングボールを西野(右)から受け取り笑顔の西

パ・リーグ オリックス6-1日本ハム

(5月10日 京セラD)
 オリックス先発の西が、7回1失点で今季初勝利。昨年8月1日のロッテ戦(京セラドーム)以来、13試合ぶりの白星を手にした。今季6度目の登板は、昨季開幕8連勝を飾った右腕には予想外の難産。チームの2連勝と3カードぶりの勝ち越しを呼び込み、借金も10に戻した。

 「うれしい。いつかは勝てるという気持ちでマウンドに上がって、しっかり腕を振った。結果が出ないときも、気持ちを切り替えてやってきた。長かった」

 苦しんだマウンドだった。高山投手コーチは「立ち上がりはよくなかった」と話す。それでも修正能力を発揮し、6回1死一、二塁では大谷をカーブで一ゴロに打ち取り、続いて近藤をフォークで空振り三振に仕留めて切り抜けた。

 報われない好投が続いていた。初登板の3月31日のソフトバンク戦こそ5回途中7失点でKOされたが、それ以降は救援陣の不調や、味方打線の貧打に泣かされてきた。

 4月7日のロッテ戦が7回1/3を1失点。同14日のソフトバンク戦では7回2/3を投げ3失点で敗戦投手。同21日のロッテ戦は7回2失点。そして、もっとも象徴的だったのが5月3日のソフトバンク戦だ。6回5安打無失点で、2点リードのまま降板も救援陣が9回に3失点。目前の初勝利がスルリと逃げた。4月28日には細菌感染による顔面のけいれんで、予告登板が取り消された。以降、薬を毎日飲んでいる。

 心が折れなかったのは、まだ右肘故障から復帰できないエースの言葉もあったからだ。「金子さんから、気を乱すなと言われていたので」。トンネルは抜けた。師と慕う金子の思いも背負っての1勝だった。

 ▼オリックス・中島(3回1死二、三塁での遊撃内野安打が相手悪送球を誘い、2者生還)あれは(右太もも肉離れが完治したばかりで)全力で走れなかったけどセーフになってよかった。(3試合連続マルチ安打に)さらに状態を上げていければ。

 ▼オリックス・カラバイヨ(2三振で迎えた7回に3試合連続となる左越え6号ソロ)三振を2つしていたのでやばいと思った。うれしいです。

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2015年5月11日のニュース