センバツV腕小島 早大初白星!逆転呼んだ5回5K零封

[ 2015年5月11日 05:30 ]

<法大・早大>リーグ戦初勝利を挙げた早大・小島

東京六大学野球第5週最終日 早大9―2法大

(5月10日 神宮)
 2回戦2試合が行われ、早大と立大がそれぞれ連勝で勝ち点を挙げた。早大は法大を9―2で下し、1分けを挟んで開幕6連勝。勝ち点3とし単独首位に立った。2番手で好救援を見せた小島和哉投手(1年)がリーグ戦初勝利。チームは16日からの明大戦に連勝すれば12年春以来の優勝が決まる。立大は田村伊知郎投手(3年)が東大相手に2安打完封でリーグ戦初勝利を飾った。

 顔色ひとつ変えずに、マウンドに上がった。0―2の3回無死一、三塁。早大の1年生左腕・小島は「緊張しないタイプなので、落ち着いていけた」と冷静だった。まずは、得意のけん制で一塁走者を刺してリズムに乗ると、3、4番の後続も斬った。7回までの5イニングを3安打5奪三振で無失点のロングリリーフ。逆転劇を呼び込み、リーグ戦初勝利を挙げた。

 13年センバツでは浦和学院(埼玉)の2年生エースとして、甲子園優勝投手になった。舞台を神宮に移し、デビューから4試合目で初安打を許したが、9回2/3を投げ無失点。140キロ台の直球を臆することなく内角に投げ込むスタイルは不変だ。左打者が多い法大に2死球を与えたが「あそこを攻めないと勝負にならない」と平然と言った。

 法大の先発・森田とは昨年の高校日本代表でチームメートだった。「同じ1年生なので頑張った」と投げ合いを楽しんだ。昨年、高校の代表監督だった高橋広監督は「小島は動じない。よくゲームをつくってくれた」と成長に目を細めた。左腕の好投でチームは6連勝で単独首位に立った。次週の明大戦に連勝すれば6季ぶりの優勝が決まる。

 ▼早大・河原(0―2の7回2死満塁から逆転の右翼線三塁打)何としても還そうと思った。全員でつないで点が取れたのは収穫。

 ▼法大・青木久典監督(逆転負けに)中押しができずにこういう結果になった。森田は責められない。

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2015年5月11日のニュース