ロッテ田村、友人のレオ森よ見たか!正捕手アピール3打点

[ 2015年5月10日 07:01 ]

<ロ・西>7回、2ランを放ったデスパイネ(左)を出迎えるも、なぜか顔をはたかれる田村

パ・リーグ ロッテ10―2西武

(5月9日 QVCマリン)
 明るいキャラが、お立ち台で映える。「(2点適時打は)飛んでくれた所が良かった。神様に感謝します」。殊勝な言葉もロッテ・田村の口から出ると観客の笑いを誘う。今季初の2桁10得点で快勝。試合を決めたのは田村の3打点だった。

 同点の4回1死二、三塁で勝ち越しの中犠飛。1点リードの6回1死二、三塁では岩尾が投じた135キロのフォークをはじき返し、試合を決める左前2点適時打を放った。

 捕手としても4投手を好リードした。3―2の6回2死一塁。前夜、特大弾を浴びた森を打席に迎えた。一度間を取ってマウンドで大谷と打ち合わせ、フルカウントから中飛に打ち取る。打球は予想以上に伸びたがフェンス際で岡田が好捕。田村は「あそこまで打った森を褒めたい」と相手の実力を認めながらも「試合を動かす場面」と勝敗のポイントに挙げた。

 1歳下の森は同じ大阪出身で中学からの友人。青森・光星学院時代には甲子園の決勝で12年春夏と2度も、森を擁する大阪桐蔭に敗れた。「あいつの(打撃の)力は認めている。凄い ので争うつもりはない」とライバル関係は否定したが、5月は7戦4発だった19歳を内野安打1本に抑えた。

 物おじしない性格は、この日先発したチーム投手最年長33歳の古谷からも「自分の考えを持ってる」と信頼される。伊東監督も「古谷の良いところを引き出した」と称えた。

 高校では2年で4番を張ったスラッガーだが森とは対照的に今は捕手に徹する。ここまで先発マスク20試合はチーム最多。ロッテで最も正捕手に近い男は「僕が(マスクを)かぶらないと始まらない」と言った。 その時だけは引き締まった顔をしていた。

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