広島 丸&松山で4連勝!ともに対藤浪打率4割超え 9日にも最下位脱出

[ 2015年5月9日 07:37 ]

<神・広>3回2死一、二塁、松山が左前に先制適時打を放つ

セ・リーグ 広島8-3阪神

(5月8日 甲子園)
 赤ヘルが今季初の4連勝を飾った。天敵を粉砕する快勝劇。立役者は藤浪キラーの2人だ。松山が先制打を含む3安打1打点と気を吐けば、丸は2号中越え2ランで息の根を止めた。

 広島戦8勝2敗だった藤浪相手に流れを呼び込んだのは左足故障から復帰2戦目の松山だ。「外の直球を狙って反応できた。(藤浪は)直球に自信を持っている投手。直球に振り負けない準備をして打席に入っている。それが結果につながっていると思います」。声を弾ませたシーンは3回だ。敵失でもらった無死一、二塁の好機で丸、新井が連続三振に倒れ、嫌な空気が流れ始めた中で鮮やかな左前先制打。見逃せば外角高めボール球の153キロを逆らわずにはじき返した。

 直前2回には150キロを中前打し、丸の2ランが飛び出した4回にも144キロを左前へ。「強く叩くだけではダメ。コースに逆らわず、(内野の)間を割るぐらいがいい」。まさに教科書通りの藤浪攻略法。3打数3安打1打点に胸を張った。

 トドメを刺した丸の一撃にも価値がある。1点を返された直後の4回。1死二塁からカットボールをバックスクリーン右へ。4月17日の中日戦以来の2号。「気合で持って行きました!」。短い言葉に充実感を凝縮させた。対戦成績が強烈だ。丸が37打数18安打8打点の打率・486なら、松山も30打数13安打9打点の同・433。2人の有効打が勝利を引き寄せ、緒方監督もニンマリだ。

 「ポイントは松山。連続三振で嫌な雰囲気になりかけたところだったから先制点は大きかった。丸の本塁打で流れが一気にこちらに来たね。相性と言えば相性なのかな」

 9日に勝てば最下位脱出。こどもの日を過ぎても、鯉のぼりの季節はこれからだ。

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