胃腸炎でフラフラ…DeNA井手「そうめんパワー」7回逆転V打

[ 2015年5月9日 05:30 ]

<D・巨>7回2死満塁、中前適時打を放つDeNA・井手

セ・リーグ DeNA6-5巨人

(5月8日 横浜)
 白球が中前に抜けると、一塁ベンチはお祭り騒ぎのようだった。1点を追う7回2死満塁で井手が山口から決勝の2点逆転打。「おとといの晩から胃腸炎になって、そうめんしか食べてない。フラフラ。そうめんパワーですね」と左腕ポレダ対策で先発起用された14年目のベテランは期待に応えた。

 4点を追う4回2死一、二塁からはポレダから右前適時打して反撃ののろしをあげた。さらに決勝打も左腕の山口からとベンチの期待通りの2安打3打点だった。4点差をひっくり返しての逆転勝利に「みんな諦めない。野球は諦めちゃいけないね。諦めない野球をしていれば、結果はついてくる」と中畑監督も興奮気味。殊勲打の井手は「(胃腸炎の影響が)吹っ飛ぶくらいうれしかった。ソフトバンクで15連勝したとき(05年)と似たような雰囲気」と笑顔を見せた。

 ≪今季7回終了時リードなら16勝1敗≫DeNAが4点差をはね返し07年6月以来の6連勝。4点差以上の逆転勝ちは今季初めてで、昨年9月25日阪神戦(0―4→5―4)以来。巨人戦では13年5月10日に3―10→12―10と7点差をひっくり返して以来だ。今季DeNAの逆転勝利はセではヤクルトの10度に次ぐ9度目。それでもヤクルトに6度ある逆転敗戦がDeNAは2度だけ。今季7回終了時にリードを保った試合は16勝1敗(勝率・941)と安定した試合運びを見せている。また、DeNAが単独首位に立って2位巨人と戦ったのは、横浜時代の00年4月15日以来15年ぶり。もっとも前回は敗戦。勝ったのは大洋時代の78年5月25日以来37年ぶりになる。

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2015年5月9日のニュース