阪神 単独最下位転落危機…藤浪 最速158キロもワースト7失点

[ 2015年5月9日 05:30 ]

<神・広>3回2死満塁、藤浪(左から2人目)は会沢(手前)に走者一掃の二塁打を打たれ肩を落とす

セ・リーグ 阪神3-8広島

(5月8日 甲子園)
 「最高」と「最悪」が交錯した。阪神は広島戦(甲子園)に敗れ、連勝は2でストップ。先発の藤浪晋太郎投手(21)が自己最速を1キロ更新する158キロを叩き出したが、自己ワーストとなる7失点(自責2)で5回で降板した。登板6試合に白星から遠ざかり、こちらも自己ワースト。チームは9日も敗れれば、1431日ぶり(10試合消化以降)に単独最下位に転落する。

 マウンド上で見せる表情も、プロ入り後、最も苦しそうに映った。5回8安打7失点。藤浪が、得意としていたはずの甲子園のナイターで、まさかの惨敗を喫した。

 「調子自体は悪くなかったですし、真っすぐも走っていた。状態は、この前(2日、8回1失点の巨人戦)に近いくらいよかったです」

 立ち上がりは圧巻だった。初回、菊池から空振りの3球三振を奪った外角低め直球は自己最速を1キロ更新する158キロ。スピンの効いた縦回転の直球で3者凡退に仕留め、最高のスタートを切ったかに見えた。

 「狙い球をしっかり絞られて、きっちり打ち返された。四球、エラー、長打が絡むと大量失点につながってしまう」

 それだけに3、4回の姿が信じられない。無死一塁。キャッチャーゴロを処理した梅野が二塁へ悪送球を犯して一、二塁の窮地に陥った。落ち着いて丸、新井を連続三振に仕留め、あと1死まではこぎ着けた。だが苦手とする松山に左前先制適時打を浴び、リズムを崩した。153キロの高めのボール球。「そんなに簡単に打ち返される球じゃないので、違和感があった」。野間に四球を与えると、2死満塁から木村昇に押し出し四球。会沢には走者一掃の二塁打を浴び、計5失点。4回にも1死二塁から丸に2ランを浴びた。配球が読まれたのか、クセが出たのか…。精彩を欠いた。

 またも“弱点”を露呈した。試合前まで通算被打率・433の松山を筆頭に、8被安打のうち7本を左打者に浴びた。これで今季の対左打者の通算被打率は・337。配球面を工夫するなど対策は講じている。だが、なかなか克服の兆しが見えてこない。

 最長の“トンネル”に迷い込んだ。3月29日の中日戦(京セラドーム)で勝利してから6試合にわたって白星に手が届かず。甲子園の広島戦で初黒星を喫し、自身4連敗。2勝目が遠い。

 とはいえタダでは転ばないのが藤浪だ。4回までベルト付近だったセットポジション時のグラブ位置を、5回から胸の前に変更。「そういうこと(クセ)を考えて、変えてみようと思った」。実戦の中で軌道修正に努め、最後の1イニングは無安打無失点で締めくくった。常に勝利を追い求める姿勢こそ、最大の持ち味。「しっかり打ち返されているということは、しっかり振られているということ。その辺を考えて、次の登板までに何とかしたい」。その目は、次回登板へすでに向いている。

 ▼阪神・中西投手コーチ(藤浪について)1、2回は悪くなかったけどな。左打者への逆球が多すぎるし、同じバッターにやられすぎてる。どうしても勝てていないというのがあって、1点をやれないという思いで力んでしまっている。

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