ドカベン復刻?ぽっちゃり主砲デホ 9回2死から起死回生同点弾

[ 2015年5月2日 08:00 ]

<オ・ソ>9回2死、李大浩は中越えに同点本塁打を放ちガッツポーズ

パ・リーグ ソフトバンク5-2オリックス

(5月1日 京セラD)
 浪速の南海ファンも酔いしれた。「あと1人」と追い込まれた土壇場で底力を発揮。ソフトバンク・李大浩(イ・デホ)が3連勝を確信したオリックスファンを一振りで黙らせた。1―2の9回2死。平野の151キロの外角直球を完璧にとらえ、5号ソロをバックスクリーンにぶち込んだ。

 一塁ベースを蹴ると右手で力強いガッツポーズ。「ボールの勢いに負けず、振り切れたね。大事なところで打てて良かった」と声を弾ませた。

 古巣キラーの本領発揮だ。オリックスから移籍した1年目の昨季は19本塁打中、対戦球団で最も多い6本塁打をマーク。今季も2本目となり「来日して最初のホーム球場でいいイメージを持っている。大阪に来ると安打が出る」と笑った。

 この3連戦は「OSAKA CLASSIC 2015」として、83年の南海のユニホームを身にまとい、近鉄の復刻ユニホームのオリックスと対戦。くしくも、南海の83年と言えば、「ドカベン」の愛称で親しまれ、昨年9月に死去した香川伸行氏(享年52)がベストナインを受賞した年。120キロ超の「ドカベン」と同じユニホームで130キロの李大浩が三塁打が出ればサイクル安打の活躍を見せた。

 南海については「全く知らない」と言うが、試合前にはいち早く緑を基調としたユニホームに着替えて“自撮り”。「かわいい」とお気に入りだ。昨季の同シリーズでチームは3連敗したが、自身は3試合で12打数4安打をマーク。今季も爆発を予感させる。

 10回には1死満塁から「絶対勝つという気持ちだった」という中村晃の押し出し四球で勝ち越し。22日の楽天戦(ヤフオクドーム)でもサヨナラ押し出し四球を選んだ男が再び決勝点をもぎ取った。工藤監督は「(9回は)ヒヤヒヤしたでしょ?でも打つ予感があった」とおどけた。今季10度目の逆転勝利で延長戦も2勝1敗2分け。風薫る5月。幸先いいスタートを切った指揮官は満面の笑みでバスに乗り込んだ。

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