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もがき苦しんだ選手会長が決めた!阪神・上本今季初4連勝打

[ 2015年5月1日 05:30 ]

<神・ヤ>試合後、西岡(右)からヘッドロックで祝福され、満面の笑顔の上本

セ・リーグ 阪神5-1ヤクルト

(4月30日 甲子園)
 キタ、キタ、キタ、キターッ!阪神は30日のヤクルト戦(甲子園)に5―1と快勝。今季最多となる4連勝で、勝率5割復帰に王手をかけた。同点で迎えた7回2死満塁から、1番・上本博紀内野手(28)が走者一掃の3点二塁打を放ち、試合を決めた。開幕以来、不振にもがき苦しんできた選手会長が、チーム、そして自らの低迷打開を告げる一撃を放った。

 チームの、そして虎党の思いを背負った一撃だった。上本のひと振りが、試合を決めた。

 「みんなでつないで、俊介もあれだけ粘って回してくれたチャンスだったので、どんな当たりでもいいから、とにかくランナーを還したいという一心で打ちました」

 1―1の同点で迎えた7回2死満塁。チームの力を結集して作りだした見せ場に、まるで申し合わせたかのように選手会長の打順が巡ってきた。

 「俊介が必死に粘っていて、それを目の前で見ていたので、そういうの(意気に感じる部分)は多少ありましたが、考えすぎてもいけないので、いつも通り、冷静に(打席に)入ろうと思った」

 体は熱く頭は冷静だった。カウント1ボール。真ん中高めに甘く入ってきた126キロのスライダーを、左翼線へとはじき返した。チームのみならず、自らの低迷打開を告げる一撃となった。

 上本には、やはり「1番」が似合う。今春キャンプでは「今季は結果にこだわるしかない」と常々、口にするほどの並々ならぬ決意を胸に、西岡との二塁争いを制した。「2番・二塁」で臨んだ7年目シーズン。しかし開幕直後から、極度の不振に陥った。19試合目を終えるまで1割台の低空飛行を続けた。

 2つの変化が転機となった。まずは“相棒”。今季は契約を結んでいるスラッガー社に昨季よりも0・5インチ長い34インチのバットを発注し、使用していた。主に1番を打っていた昨季から今季は打順が2番に変更。必須となる右打ちに対応する狙いもあった。だが、それを開幕後ほどなくして昨季と同じ長さに戻した。徐々にキャリアハイを記録した昨季のスイング軌道を取り戻し、本来の打撃スタイルを取り戻した。

 そして打順。今季17試合目からは打ち慣れた1番に固定された。2、7番では打率・167。それが1番固定後は打率・289に上昇している。右打ちなど小技を要求される「2番」を意識するあまり、打撃を崩していたのかもしれない。1番では自分の打てる球を自分のポイントで打てる。打順変更も本来の上本を呼び戻した一因だろう。

 和田監督のアドバイスも利いた。4月26日の広島戦(マツダ)でのジョンソンとの対戦では、高めの球に体が伸び上がってしまっていた。それを29日の試合前練習中に、指揮官から指摘され、修正。地に足を付けたスイングが、この日の一撃につながった。「僕がブレーキになるところもあったので、これから取り返していきたい」。頼れる切り込み隊長もまた、5月反攻の大事なキーマンだ。

 ▼阪神・平田ヘッドコーチ (上本の打順について)2番はやっぱり、いろいろな制約が付いてくるからね。そういった部分で考えすぎる部分も出てくるから。上本は少し真面目すぎる面もある。きょうは上本もだけど、俊介もいい仕事をした。

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