通算255本塁打のギブソン氏が難病を公表 88年には球史に残る一発

[ 2015年4月29日 11:38 ]

カーク・ギブソン氏 (AP)

 米大リーグのタイガース、ドジャースなどで通算17年間活躍し、引退後は監督としてダイヤモンドバックスの指揮を執ったカーク・ギブソン氏(57)が28日、パーキンソン病を患っていることを公表した。

 成績不振により、昨季終盤にダイヤモンドバックスの監督を解任されたギブソン氏は今春に米FOXテレビと契約し、解説者としてデビューをする予定だったが、開幕から放送席に同氏が姿を見せることはなかった。

 ギブソン氏は「自分はこれまでの人生で多くの困難に直面してきたが、今回またパーキンソン病という新たな問題を抱えることになった。家族や友人の助けを借りながら、これまで同様に全身全霊でその問題に立ち向かう」との声明を発表し、積極的に病と闘う姿勢を見せた。

 通算255本塁打と強打の外野手だったギブソン氏は84年に27本塁打でタイガースのワールドチャンピオンに貢献。88年のドジャース時代には2個目の優勝リングを手にしたが、アスレチックスとのワールドシリーズ第1戦で放った代打逆転サヨナラ本塁打はメジャー史に残る名場面の一つで、ファンの語り草となっている。

 ギブソン氏が罹患したパーキンソン病は60歳以上の100人に1人が発症するといわれ、神経にダメージを与えて手足が震える、筋肉がこわばる、動作が遅くなる、歩きづらくなるなど徐々にその症状が進行し、日本では難病に指定されている。

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2015年4月29日のニュース