10年にも神経まひに…オリ西 顔面けいれんで先発回避 チームは完敗

[ 2015年4月29日 06:02 ]

<オ・楽>体調不良のため予告先発を回避した西。試合前練習には顔を見せていた

パ・リーグ オリックス4-9楽天

(4月28日 京セラD)
 負傷者続出で苦しむオリックスに、またもアクシデントが発生した。森脇監督は敗戦後、「それが理由で負けたわけではない」と否定したが、予期せぬ事態は試合開始前に起こった。

 予告先発として発表されていた西が、練習中に顔面に痛みやけいれんを起こし、神戸市内の病院に直行。楽天に申し入れ、先発をマエストリに変更した。西はMRI(磁気共鳴画像)、聴覚、血液検査などを受けた結果、「左顔面けいれん」と診断。全治などは未定で、ひとまず、29日は自宅休養して様子を見ることになった。西は球団関係者に何度も「ファンの方やチームに申し訳ない」と語ったようだ。

 試合は、代役のマエストリが2回、ペーニャに左翼5階席に飛び込む推定140メートル超の特大弾を浴びるなど3回途中、2失点で降板。「(3回先頭の)嶋を四球で歩かせたことが一番の失敗」と、白星に導けず、肩を落とした。その後も悪い流れに飲み込まれ、高木、白仁田、岸田と全投手が失点するなど、打つ手なく完敗。9回の反撃も及ばなかった。

 気になるのは西の今後だ。2010年に「顔面神経まひ」をわずらったことがあるが、その際は復帰まで2カ月を要した。今回は別の症状で比較はできないが、長期離脱の可能性もある。この日から始まった9連戦中に、2度の登板を予定していた西だが、次回登板は白紙。2軍戦で登板した平野佳など「後ろ向きな材料ばかりではない」と前を向いた指揮官だが、波乱の9連戦幕開けとなった。

 ▽予告先発投手の変更 今季両リーグで初めて。昨季はセで3度あった。オリックスでは00年7月5日の日本ハム戦で、金田が首痛のため登板を回避。高橋功が代役を務めて以来15年ぶり。西はメンバー交換前の変更だったため、3日間(当日を含む)の試合出場停止の処置は受けない。

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2015年4月29日のニュース