DH制は必要なのか…メジャーのエース同士が激論を交わす

[ 2015年4月28日 16:00 ]

ジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手 (AP)

 ナショナルズのマックス・シャーザー投手(30)は23日のカージナルス戦での打席で右手の親指を負傷。28日(日本時間29日)に予定されていた先発を回避することになった。

 オフに7年総額2億1000万ドル(約249億9000万円)という大型契約で指名打者制を採用するア・リーグのタイガースから投手も打席に立つナ・リーグのナショナルズへと移籍。慣れない打撃でのケガにシャーザーは「レッドソックスのオルティスみたいなスラッガーのホームランと自分みたいな投手のホームラン、ファンはどちらを見たいかということだよ。両リーグでルールは統一する必要があると思うね」とナ・リーグにも指名打者制を導入すべきとの持論を主張した。

 カージナルスのエース、ウェインライトも25日のブルワーズ戦での打席中に左アキレス腱を断裂。この“本業”以外でのアクシデントで同投手は今季絶望となり、ファンも心を痛めた。そういった現実を考えると、シャーザーの主張もあながち的外れではないように思えるが、ジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手(25)は「今のままでよい」とこれに異議を唱えた。

 昨季のワールドシリーズでは先発にリリーフに大車輪の活躍を見せてシリーズMVPを獲得。さらに通算6本塁打を記録し、“本業”以外でも評価の高いバムガーナーは「野球が始まった当初から投手は打席に立ち、それが本来の姿。自分は古い考えの人間でね」とコメント。さらにジャイアンツのエース左腕は「投手の打撃は野球をより魅力的なものにしている」とナ・リーグ独自のルールを支持していた。

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