ヤクルト中村、ハムの近藤が台頭…捕手に押し寄せる世代交代の波

[ 2015年4月28日 05:30 ]

 プロ野球は開幕から1カ月が経過した。ここまで両リーグの布陣で目につくのが若手捕手の台頭だ。チームの要として投手をリードする大事なポジション。経験豊富なベテラン捕手から若手捕手へ、世代交代の波が押し寄せている。

 首位ヤクルトの投手陣を支えているのが24歳の捕手、中村だ。今季25試合のうち22試合に先発出場。リーグ1位のチーム防御率1・74も中村の巧みなリードに負うところが大きい。自身の捕手出場イニングと投手の自責点から算出した捕手防御率は1・45。もちろん、投手の力量差にもよるが1試合5失点以上は一度もなく安定度は高い。加えて盗塁阻止率も規定以上の捕手ではリーグ1位の・357と肩の強さも見逃せない。

 中村は12年から捕手としての出場試合が90、84、97と3年連続でチーム最多。相川が巨人に移籍したため、ケガさえなければ、初めて100試合をクリアするだろう。今季各球団の最多出場捕手でシーズン100試合以上が未経験は半数を超える7人。セに限ると、黒羽根(D)以外の5人が0と若手捕手への切り替えが目立つ。

 巨人は2年目の小林が最多の13試合に出場。開幕から一塁の阿部が捕手復帰するまで小林の捕手防御率は6・97。それが阿部の故障後は1・45と進境を示している。

 パでは21歳の近藤(日)がチーム最多の22試合に出場。今季は1歳年下の大谷と5試合全てバッテリーを組み開幕5連勝に導いた。日本ハムは昨年104試合マスクをかぶった大野が28日1軍復帰の予定。好リードを見せる近藤の今後の起用法が気になるところだ。

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2015年4月28日のニュース