オリ小谷野 古巣ハム戦連敗6で止めた 逆転呼ぶソロ

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<日・オ>7回2死、ソロ本塁打を放つ小谷野

パ・リーグ オリックス7-3日本ハム

(4月25日 札幌D)
 オリックスが逆転勝ちし、今季日本ハム戦初勝利を挙げた。敗色濃厚の試合で勝利を引き寄せたのは、古巣の本拠地・札幌ドームで目覚めた小谷野のバットだ。

 2点ビハインドの7回、2死無走者。日本ハム・上沢の2ボールからの高め直球を見逃さず、慣れ親しんだ球場の左中間席へアーチを架けた。

 「あれから打線がつながってよかった。札幌で、試合に出て勝つことが(札幌のファンへの)恩返しだと思っています」 移籍後初めて古巣から放った一発が、重苦しいムードを一変させた。6回まで無得点に抑えられていた上沢のリズムは崩れ、ここから連続四球。2死一、二塁となったところで代打の竹原が中越えに逆転3ラン。「栄一が流れをもってきた」と、バトンを受けた一打を振り返った。

 森脇監督も開口一番、小谷野に言及。「チームを勇気づけてくれた。いつも“ことを起こしてやろう”という気力に満ちている」と絶賛した。

 小谷野が昨季まで声援を受けた札幌ドームも、今は敵地だ。しかし、前日24日の第1打席で小谷野は拍手で迎えられた。「ブーイングはないと思っていたけど、拍手がもらえるとは」。これも愛される明るいキャラクターがなせる業。敵地からパワーを吸い上げて、5回には中前打、9回にも三塁内野安打。移籍後初の猛打賞もゲットし通算安打も999本と、1000安打に王手をかけ「こうなったら1本(札幌で)打ちたいね」と、意欲を見せた。

 チームも昨季から続いていた日本ハム戦のレギュラーシーズン連敗を6で止めた。天敵となりつつあった古巣を叩いた背番号31は、オリックスのユニホームも、また、よく似合う。

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2015年4月26日のニュース