投手出身の工藤監督 摂津に激辛「リズムが悪いところがあるのかも」

[ 2015年4月26日 05:30 ]

<ソ・西>7回途中で降板する摂津(手前)

パ・リーグ ソフトバンク2-4西武

(4月25日 ヤフオクD)
 ソフトバンク・工藤監督の口調は穏やかだったが、内容は辛辣(しんらつ)だった。攻めあぐねた前日のVTRを見るような終盤の展開。2日間で計26残塁となり、連勝は引き分けを挟んで3で止まった。あと1本が出なかった打線。その前に指揮官はエースの投球内容に不満を漏らした。

 「ピッチャーのリズムが悪いから打線にもリズムが出ない、という言い方は好きではないけれど、先発した摂津のリズムが悪いところがあるのかも」

 5回まで3安打無失点。12年8月8日の日本ハム戦(帯広)以来3年ぶりの高谷とのコンビはうまく機能していたように見えた。しかし、6回に同点2ランを浴びた中村を7回1死一、二塁の場面で打席に迎えた場面でベンチは見切りをつけざるを得なかった。

 コーナーを丁寧に攻めるあまり、この日も7回途中で115球。工藤監督は「慎重さが彼の信条であるのは分かっているけれど、時には大胆にいかなければいけない。どうやって球数を抑えていくか。打者との対戦においてのメリハリが必要」と開幕投手を任せたエースに高いハードルを課した。

 2勝3敗と黒星が先行し、乗り切れない摂津は「きょうは中村に打たれたところが全て。あれで火が付いてしまった。球数も反省しなければいけません。しっかり投げきりたかった。チームに申し訳ない」と険しい表情で球場を後にした。

 指揮官の激辛採点は投手出身監督ゆえの厳しいものだったが、摂津はそれを乗り越えられると信じてのアドバイス。首位・日本ハムも敗れ、ゲーム差1・5は変わらず。次回にエースらしい回答を期待したい。

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