バレ復帰即負傷交代救った!ヤク川端 初サヨナラ打は読み勝ち初球狙い

[ 2015年4月25日 05:30 ]

<ヤ・巨>サヨナラ打を放ちナインの手荒い祝福を受ける川端(下)

セ・リーグ ヤクルト3-2巨人

(4月24日 神宮)
 ヤクルトが24日、同率首位で迎えた巨人との3連戦の初戦をサヨナラで制した。延長10回2死満塁から3番・川端慎吾内野手(27)が、自身初のサヨナラ打を中前へはじき返した。左アキレス腱の手術で出遅れていたウラディミール・バレンティン外野手(30)が今季23試合目で初出場したが、左太腿を痛めて途中交代。主砲のアクシデントを一丸で乗り越えた。

 川端は右手を突き上げ、喜びを爆発させた。緑のユニホームで臨んだ「東京シリーズ」第4弾。前日に首位に並んだ巨人を追い落としたヒーローは、もみくちゃにされ端正な顔をほころばせた。

 「初めてのサヨナラで、本当にもう最高です。いつか打ってみたいと思っていました。気持ちいいですね」

 2―2の延長10回、2死満塁でも冷静だった。1死一、三塁から山田に死球を与えていた沢村の投手心理を読んだ。「内角に投げづらいだろう。初球に甘い球が来る」。狙い澄まして振り抜いた打球は中前へ抜けた。

 嫌なムードを振り払った。この日復帰したバレンティンが6回の守備から負傷交代。6回の攻撃前には円陣が組まれ、三木作戦兼内野守備走塁コーチが「今までこのメンバーでやってきたんだから、絶対に勝とう。気持ちを切らさずにやっていこう」と声を出した。7回に畠山の左越えソロで同点に追いつき、最後は劇的に勝利。諦めず粘り強く戦うという今季を象徴する一戦で、チームはこれで延長戦5戦5勝と無敵の強さを誇っている。

 川端自身にとっても大きな一打だ。開幕から絶好調で一時は首位打者と最多安打をひた走っていたが、最近は下降気味。前カードの中日戦(ナゴヤドーム)では初戦、2戦目と4打数無安打に終わった。敵地ではベンチで座る場所を替えるなどもがき、3戦目にマルチ安打と復調を見せた。

 節目のプロ10年目。開幕前の3月20日に第1子となる長男が誕生した。自宅から試合に向かう日は、我が子の顔を見て出陣。子育ては今日香夫人に任せきりといい「イクメンではありません」と苦笑いだが、「僕が抱っこすると泣きやむんです」と目尻を下げる。

 真中監督は「バレンティンの途中交代があったが、みんな集中力を持ってやれていた。一丸となって戦った結果」と満足げだ。昨季王者と組み合って倒す、この強さは本物だ。

 ▼ヤクルト・畠山(7回に同点の5号ソロ)2回の好機(無死一、二塁から見逃し三振)に何もできなかった悔しさが残っていた。変化球にうまく反応できた。

 ▼ヤクルト・小川(7回6安打2失点。5回にポレダに適時打を浴び)勝負を焦ったわけではないが不用意に投げてしまった。

 ≪早くも3度目≫川端(ヤ)が延長10回にプロ初のサヨナラ安打。ヤクルトが巨人にサヨナラ勝ちは、11年7月7日に青木(現ジャイアンツ)の二塁内野安打で勝って以来。また、4月までに3度のサヨナラ勝ちは00年以来15年ぶり。これでチームは14勝9敗で単独首位。今月は残り5試合で、4月終了時の勝率5割以上が確定した。チームが4月終了時に勝率5割以上は12年以来だが、前年までに采配経験のない監督の下では、80年に勝率.714(武上監督)をマークして以来35年ぶりだ。なお、この年は最終2位だが今季はどうか。

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