頭のデカさもゴジラ級!巨人新助っ人は“規格外”飛距離自慢

[ 2015年4月24日 05:45 ]

入団会見で、帽子をかぶるのに一苦労のフランシスコ

 ゴジラ級の規格外助っ人だ!巨人に新加入したメジャー通算48本塁打のホアン・フランシスコ内野手(27=前レイズ)が23日、川崎市のジャイアンツ球場で会見を行った。1メートル88、111キロの巨漢で、帽子は最も大きいサイズの61センチが入らず特注に決定。会見前には室内練習場でフリー打撃を行い、快音を響かせた。メジャーでも飛ばし屋として有名だった左の長距離砲。早ければ5月のゴールデンウイーク中に1軍デビューする見通しだ。

 入団会見の3時間前。フランシスコは、室内練習場で採寸を行ったが、用意された最大61センチの帽子をかぶると表情を曇らせた。「もう1サイズ上はないですか?」。これにはアンダーアーマーの担当者も「これが最大なので特注になりますね」と目を丸くした。帽子のサイズで悩ませたと言えば、OBの松井秀喜氏が有名。その大きさは64センチだったが、フランシスコもそれに匹敵する。

 もちろん、体格もゴジラ級。背番号21のユニホームのズボンは最大の「4XL」、ベルトは最長の110センチでもきつかった。規格外の巨体は「米、豆、チキンを食べてできた」と笑う。セールスポイントを聞かれると「パワーに尽きる」と即答し「本塁打を打って勝利に貢献できるようにしたい」と宣言した。

 前夜に来日したばかりだが、この日は午前10時に球場入り。室内練習場でキャッチボール、ティー打撃など約1時間汗を流した。フリー打撃ではノーステップで広角に鋭い打球を連発し、約100スイングを披露した。

 メジャーでは2年連続で2桁本塁打をマーク。屈指の飛ばし屋として名をはせた。レッズ時代の11年は本拠グレート・アメリカン・ボールパークで球場史上2番目の飛距離となる502フィート(約153メートル)弾を右翼場外へ放った。こちらは、松井氏のメジャーでの最長アーチ465フィート(約142メートル)を上回る。昨季も、レッドソックスの田沢から特大の一発。東京ドームで看板直撃弾を放つと賞金100万円がもらえることを聞くと、ニヤリと笑ってみせた。

 守備は一塁と三塁をこなすが「起用法は監督が決めること。どちらでも自分の練習に集中するだけ」。会見に同席した原沢敦球団代表兼GMは、13年から継続して調査してきたことを明かし、阿部が緊急措置で捕手に復帰したことで「内野を守れるロングヒッターが必要になった」と獲得に至った経緯を説明した。

 青木(ジャイアンツ)や川崎(ブルージェイズ)とチームメートだった経験があり「米国やドミニカ共和国の野球とは違うので早く慣れるように」と助言をもらったというフランシスコ。まずは2軍で調整し、早ければゴールデンウイーク中にも1軍でベールを脱ぐ。憧れの打者は、母国の英雄で同じ左打ちのオルティス(レッドソックス)とカノ(マリナーズ)。期待の大砲は「100%に近い状態。早くアジャストして結果を残せるように頑張りたい」と日本デビューを心待ちにした。

 ▽フランシスコの飛ばし屋伝説 母国でのニックネームは奇妙な「411」。411はフィートのことで、メートルに換算すると「125」。10年にドミニカ共和国のウインターリーグに参加し、中堅フェンスまでの飛距離「411」と書かれたキスケージャ球場でバックスクリーンへ特大弾を放ったことでついた。55年に完成した同球場では、14年1月時点で12本のバックスクリーン弾が飛び出しているが、そのうち4 本はフランシスコ。この日も日本のファンに「クワトロ・シエン・オンセ(=スペイン語で411)と呼んでください」とアピールした。

 ◆ホアン・フランシスコ 1987年6月24日、ドミニカ共和国生まれの27歳。06年にレッズと契約し、09年にメジャー初昇格。昨季はブルージェイズに所属し、106試合出場で打率・220、16本塁打、43打点。メジャー通算404試合で打率・236、48本塁打、152打点。契約金を含め、総額1億4000万円で巨人に入団。1メートル88、111キロ。右投げ左打ち。

 ≪珍しい21番≫巨人の背番号21は過去16人いる。うち投手が最も多く07~09年高橋尚成まで10人。内野手はチームで初めてつけた36~38年三原修だけ。また外国人では98~02年チョ・ソンミンが唯一つけたが投手。内野手はフランシスコが初めてだ。

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