マー君 次は故障後初の中4日、24日タイガース戦 最強打線斬る

[ 2015年4月22日 05:30 ]

遠投での調整を終えたヤンキース・田中(左)

 最強打線相手にエースの真価を見せつける。ヤンキース・田中将大投手(26)が20日(日本時間21日)、中4日で23日(同24日)のタイガース戦(デトロイト)に登板することが決まった。ア・リーグ中地区の首位を走るタ軍は12年に3冠王を獲得したミゲル・カブレラ内野手(32)を筆頭に強打者ぞろい。昨年7月に右肘じん帯を部分断裂して以来、初めての中4日での先発マウンドは、完全復活を印象づける格好の舞台になる。

 一塁ベンチでメディアに囲まれ、ジョー・ジラルディ監督はようやく明言した。先発6人制へのシフトも絡んで注目された田中の次回登板。それは昨年7月に右肘を故障して以来初の中4日、23日のタ軍戦だった。

 「ローテーションはそのままいく。田中は木曜日に投げる。注意深く、状態をチェックしてきた上でこうなった。必ずしも田中の日に誰か(他の先発を)入れることはない」

 18日のレイズ戦で7回2安打無失点、8三振を奪う本来の投球で2勝目。最速151キロなど150キロ超えも7球を数え、85球で余力を残して降板した。指揮官は球数の少なさを問われ「それも決めた要因の一つ。いずれノーマルレスト(中4日)で投げなければいけない。前回の投球数を見ても大丈夫だろうと思った」と決断の理由を明かした。

 昨年、じん帯を部分断裂した右肘への負担を考慮し、指揮官はキャンプから十分な登板間隔を与えるなど、慎重を期してきた。「初めからそう(中4日で投げさせると)計画していたわけではない」と中5日での登板も検討したが、エースが中4日で回ることが可能なら、これほど頼もしいことはない。11勝2敗でア・リーグ中地区首位を走るタ軍はジラルディ監督も「本当に危険な打線」と認めるカブレラ、V、J両マルティネス、セスペデスらによる強力打線が売り。メジャー初対戦となる田中にとっても周囲が抱く不安を完全に拭い去るためにも絶好の相手になる。

 この日はチームバスよりも1時間早く、球場に到着。遠投、平地で変化球を交えながらの立ち投げを行った。登板間隔については「臨機応変に対応するだけです」と話していた田中。昨年8度の中4日での登板で4勝2敗。右肘を故障した昨年7月8日のインディアンス戦以来となる中4日で、強力打線を倒し、完全復活を見せつける。

 ≪休養チャンス拒否≫田中が中4日で先発することについて、ニューヨーク・ポスト紙は「ジラルディ監督は田中に余分な休養を与えるチャンスを拒否した」と報道。「ヤンキースは現在31日間で30試合をこなしているが、田中は通常の中4日で先発する」と伝えた。また、田中は昨季、中4日で今回と同様の、「ナイター→デー」の実質「中3・5日」は2試合。1度目の5月25日のホワイトソックス戦は、6回2/3を1失点で7勝目。2度目の6月22日のオリオールズ戦は7回3失点でも打線の援護なく本拠地初黒星を喫した。

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