故意死球で一触即発!前日の強烈スライディングが伏線

[ 2015年4月19日 11:25 ]

ロイヤルズのベンチュラ投手が与えた死球をきっかけに両軍選手がベンチ総出になる (AP)

ア・リーグ ロイヤルズ―アスレチックス

(4月18日 カンザスシティー)
 ロイヤルズのヨルダノ・ベンチュラ投手(23)が18日に行われたアスレチックスとの試合で故意死球を投じて退場処分を宣告された。

 この試合で先発したベンチュラは4回に2本の適時打でアスレチックスに先制を許すと、なおも1死一、二塁とピンチ。この場面でレディックにライトへの3ランを浴びた。

 この回だけで5失点を喫したベンチュラは続くローリーに対する2球目を明らかに体付近に投じ、159キロのストレートが右打者ローリーの左腕を直撃した。球審はすぐさまベンチュラに退場を宣告。この故意死球にアスレチックスナインは声を荒げながらベンチを飛び出して怒りを露わにした。

 その後、ロイヤルズナインもこれに応戦してマウンド前で両軍選手がにらみ合い。しかし、それ以上の騒動に発展することはなく、選手たちはベンチに引き揚げた。

 これにはどうやら伏線があるようで、前日17日の試合でローリーは二塁への走塁の際、ロイヤルズの遊撃手・エスコバルに強烈なスライディングを見舞い、負傷退場させていた。その報復が今回の故意死球につながり、ローリー本人も覚悟をしていたのか、死球を受けた後は興奮するナインを尻目に冷静に一塁へと歩き始めていた。

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