ヤク雄平3戦連続V打!3連勝で単独首位ガッチリ

[ 2015年4月19日 06:04 ]

<ヤ・D>6回2死二塁、2ランを放った畠山(右)は雄平に迎えられる

セ・リーグ ヤクルト4-0DeNA

(4月18日 神宮)
 ヤクルトの雄平外野手(30)が18日、DeNA戦の6回に左翼フェンス直撃の先制2点二塁打を放った。チームは完封リレーで逃げ切り、雄平は13年4月のバレンティン以来2年ぶりの3試合連続となる決勝打をマークした。今季4度目の3安打猛打賞。打率・351とし、リーグ2位に浮上した。3連勝で単独首位を守ったヤクルトは勝負強い4番打者がいるから強いんです。

 雄平は状況を頭に入れていた。風は左翼方向への追い風。左翼手の筒香は前に守っていた。0―0の6回2死一、二塁。山口が投じた初球、外角高めの148キロ直球を逆らわずに押し込んだ。左翼フェンスを直撃する決勝2点二塁打となった。

 「抜けてくれと思っていた。チャンスだったので集中していった。悔いの残らないようにと思って打席に入った」。広島戦(松山)が雨天中止となった14日、真中監督からタイミングの取り方のアドバイスをもらった。そこから3戦連続の決勝打だ。球団では13年4月のバレンティン以来2年ぶりの快挙だが「たまたま。みんながいい流れをつくってくれて打てているだけ」と受け流した。

 ティー打撃の初球からフルスイングする。試合で初球からあらゆる球種にフルスイングできるのは、そんな準備の積み重ねだ。さらに雄平は言う。「トレーニングの一環でもある。練習からフルスイングで芯に当てられれば、試合で軽く振っても芯に当たる」。打撃練習ではフォームの確認と逆方向を意識してミート中心の選手が多いが、「逆転の発想」である。

 左打者の雄平はトレーニングで、体の左半身を鍛える量を増やしている。バレンティンをもしのぐチームトップの154キロのスイングスピードと回転力を支える左サイドの脇腹、腰を鍛えるためだ。300キロを超える強い背筋力、そして左脇腹を絞るようにして振り抜くからこそ、パワーを打球に伝えることができる。

 この日、バレンティンが2軍戦で実戦復帰。1軍合流も近いが、それでも雄平に4番を託す方針の真中監督は「集中して、いい仕事をしている」と称えた。50メートル5秒8の俊足も生かし、遊撃内野安打と二塁内野安打で計3安打。「走れる4番」は打率を・351まで上げ、同僚の川端に次いでリーグ2位に浮上した。

 チームは3連勝で単独首位を守った。その3試合全てで殊勲打を放つ雄平は言った。「キャンプからみんな一球一球に意識を高く持ってきた。いい雰囲気になっている。守備からリズムをつくり、みんなでチャンスをつくっている」。2年連続最下位に終わった昨年までとは違う。強いヤクルトの中心に、今季から4番に座る勝負強い男がいるからだ。

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