早実・清宮 特大高校1号!ゴジラ超え宣言「80本くらい打ちたい」

[ 2015年4月19日 05:31 ]

<関東第一・早実>5回1死二、三塁、特大130メートルの中越え3ランを放った早稲田実・清宮。和泉監督(右)もびっくり

春季高校野球東京都大会準々決勝 早実11―18関東第一

(4月18日 神宮第2)
 「和製ベーブ・ルース」が高校1号を放った。早実(東京)の清宮幸太郎内野手(1年)が18日、春季高校野球東京都大会準々決勝の関東第一戦に「3番・一塁」で出場し、5回に一時逆転となる130メートルの特大3ランを神宮第2球場の中越えに運んだ。6回にも中前適時打を放ち2安打4打点。試合には敗れ、4強入りはならなかったが、リトルリーグ時代の世界一で話題を呼んだ怪物は、「高校通算80本塁打」を目標に掲げた。

 決して甘い球ではなかった。3―5の5回1死二、三塁。打席に入った清宮は、1ボールからの2球目、内角直球に反応した。高い金属音とともに放たれたライナー性の打球は、あっという間に神宮第2球場の中堅後方のネットに突き刺さる。プロでも特大の130メートル。15歳は両手を叩きながらベースを一周し、ジャンプしてホームインした。

 「(感触は)打った瞬間。いいところで捉えられて、よく飛んでくれた。春に1本打てて良かった。記念すべき日になった」

 父でラグビートップリーグ・ヤマハ発動機の清宮克幸監督(47)もスタンドで見守る中、高校入学後3試合目、通算13打席目に飛び出した初本塁打だった。試合前には自宅の地下室で父が投げる球を約1時間、打ち込んできたことを明かし「(父は)サポートしてくれる。(初本塁打は)そのたまもの」と感謝した。

 怪物君の“神宮デビュー”。神宮第2球場には満員の5600人が詰めかけた。立ち見客も出る清宮フィーバーに、東京都高野連関係者は「春の準々決勝でこれだけ入るのは珍しい」と驚く。スタンドには売り子が歩き、臨時の売店も出た。早実OBの荒木大輔氏(元ヤクルト投手コーチ)は1年夏、斎藤佑樹(日本ハム)も3年夏から有名になったことを考えれば、1年春からの注目度は群を抜く。「(重圧は)上等じゃないですけど、付きものと思ってやりたい」と歓声も力に変えた。緊張とは無縁で、5打席全てでファーストストライクに手を出した。視察したヤクルト前監督の小川淳司シニアディレクターは「素晴らしい。まだ1年生だけど、末恐ろしい」と衝撃を受けた。

 リトルリーグ時代に132本塁打を放ったスラッガー。飛距離の秘けつに「リラックス」と「準備」を挙げ、高い技術を持ち合わせる。右足を大きく上げるフォームだが、着地する前足は投手寄りに移動せず、ステップ幅は小さい。その分、重心は後ろ足の左足に残る。メジャー通算762本塁打で同じ左打者のバリー・ボンズのように、軸回転でスイングできるから、打球を遠くまで飛ばせる。さらに対応力も光る。左投手に対しては足を上げる高さを抑え、ミート重視の打法に。6回の適時打は、左投手の外角スライダーを低い打球で中前に運んだ。

 左打者で高校時代から怪物と呼ばれた松井秀喜氏は高校通算60本塁打だった。清宮は「左手の押し込み」を参考にしていると言うが、「ゴジラ」をはるかに上回る本数を掲げた。「目標は高い方がいいので、80本くらい打ちたい」。新たな怪物伝説の始まり。それを予感させる特大弾だった。

 ▼関東第一・田辺(5回に3ランを被弾)清宮は思ったより変化球を当ててくる印象。第1打席は直球で抑えたので、あの打席も直球を投げた。あそこまで飛ばすとは思わなかった。

 ▼早実・和泉実監督(清宮の初本塁打に)勝利につながらずに悔しいと思うが、見事な素晴らしい本塁打だった。

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