掛布氏 虎にゲキ「日本一になれば3連発もお蔵入りする」

[ 2015年4月18日 07:30 ]

<神・巨>6回2死一、二塁、バースの背番号44を受け継ぐ梅野は空振り三振に倒れガックリ

セ・リーグ 阪神2-3巨人

(4月17日 甲子園)
 初回表、巨人のスコアボードに「3」が刻まれた。1985年4月17日、この日と同じ甲子園での巨人戦で阪神のバース、掛布、岡田による「伝説のバックスクリーン3連発」が生まれた。あれから30年。伝説が再現されれば、あっという間に追いつく点差だったが、チーム状態の上がらない今の阪神にとっては重すぎるビハインドだった。

 「ヒットを打っても負けたら意味がない」。ゴメスは悔やんだ。4番は4回に左越え適時二塁打を放った。さらに福留も右中間を破る適時二塁打。しかし、バースの背番号44を受け継いだ梅野が一ゴロに倒れるなど同点に追いつけない。9回2死一、三塁でも3番の鳥谷が二ゴロに倒れた。1点差の惜敗。今季11敗目を喫した和田監督は「これまでの10敗とは違う雰囲気が出てきている」と必死で強調した。

 球団創設80周年に企画した「レジェンズデー」の第1弾はバックスクリーン3連発の伝説の日に設けられ、バース氏、掛布氏、岡田氏が勢ぞろいした。しかし白星で飾れず、バース氏は「きょうは台本通りにいかなかったね」と苦笑い。掛布氏はこう言った。「30年もたって注目されるのはうれしい。だけど駄目だね。次の新しい伝説を和田阪神がつくってほしい。日本一になれば、3連発もお蔵入りする」。阪神は85年以来、日本一になっていない。伝説は勝たなければ生まれない。

 ▼阪神・メッセンジャー(通算11度目の2桁奪三振。セ・リーグ外国人投手では阪神、巨人でプレーしたメイに並ぶ最多タイとなったが2敗目)初回の3失点が悔やまれる。

 ▽伝説のバックスクリーン3連弾 阪神は2点を追う7回、3番・バースがバックスクリーンに逆転3ラン。続く4番・掛布、5番・岡田もバックスクリーン左に運び史上初のクリーンアップのバックスクリーンへの3連続本塁打。被弾した巨人・槙原はマウンドに座り込んだ。巨人は9回にクロマティ、原の連続弾で反撃したが及ばず。6―5の逆転勝利に阪神ファンは狂喜乱舞した。

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