松田 また救援失敗…経験不足露呈 和田監督は配置転換否定

[ 2015年4月16日 06:33 ]

<中・神>9回裏2死二塁、2日連続のサヨナラ打を浴び、力なくマウンドを下りる松田

セ・リーグ 阪神1―2中日

(4月15日 ナゴヤD)
 虎ファンの悲鳴が打球の行方を知らせた。同点で迎えた9回2死二塁。阪神の5番手として登板した松田が平田に投じた4球目。外角高めの速球を痛打された大飛球は無情にも右翼手の頭上を越えていった。

 「(空振りを狙った?)うん。(ボール自体は)悪くなかったと思いますが…」

 そう答えるだけで精いっぱいだった。屈辱のサヨナラ負けに目は充血。得点圏に走者を背負いながらも抑えるチャンスはあった。1ボール2ストライクとまだ投手有利のボールカウント。外野手は前進守備シフトを敷いており、この状況から判断すれば平田が得意とする高めのボールは厳禁だった。しかし空振りを狙いにいった最後の1球を完全にはじき返された。悔いが残る投球。経験不足が露呈した幕切れだった。

 「ボールは、きのうより良かった。(ただ)状況を考えた投球やな。一塁は空いていたしな。外野も前。カウント1ボール2ストライクでな」

 中西投手コーチも唇をかみしめていた。14日の中日戦(ナゴヤドーム)でも2番手として同点の8回から登板。2イニング目の9回に1死一、二塁からナニータにサヨナラ打を浴びた。やや高めに浮いた速球を痛打。その悪夢に再び襲われた。勝ちパターンのセットアッパーが食らった連夜の救援失敗。それでも和田監督は配置転換については完全否定した。

 「(配置転換は)ない。あそこ(9回の場面)はリョウマしかないということ」

 打たれても、試合に敗れてもセットアッパーは松田しかいない。21歳の右腕が復調しなければ、猛虎の進撃もありえない。

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2015年4月16日のニュース