野球くじ賛否 ロッテ球団社長「有意義」選手会は「判断難しい」

[ 2015年4月16日 05:30 ]

 超党派の国会議員によるスポーツ議員連盟がスポーツ振興くじを制度改正し、サッカーに加えて新たにくじの対象とするスポーツを、プロ野球を軸に検討を決めたことに対し、球界の反応はさまざまだった。ヤクルトの真中監督は「野球界が注目されるのはいいこと」と歓迎し、ロッテ・山室晋也球団社長も不正の排除を前提に「野球の裾野を広げるという意味でも有意義。現時点で反対する理由はない」と話した。

 議連は新くじの発売で売り上げを伸ばし、2020年東京五輪に向け、増大が懸念されている国立競技場の改築費などに充てる狙いがある。プロ野球のくじを発売する場合は八百長防止のため、コンピューターが無作為に勝敗を選ぶ「非予想系くじ」とする方針。球界は東京五輪での実施競技復帰を目指している背景もある。ただ、野球の本質上、失策などのプレーが記録として残り、時に勝敗の責任を個人が直接負うことを危惧する声も多く、日本プロ野球選手会の松原徹事務局長は「(判断は)難しい。(くじの)内容がどのようなものになるのか。選手に負担がかからないものなのかも分からない」と慎重な姿勢を示した。

 ▼楽天・嶋(労組・日本プロ野球選手会会長)まだ何も連絡がないので、特に(コメントすることは)ない。

 ▼ロッテ・岡田選手会長 導入されれば注目を集めると思う。また違った形で野球を楽しんでもらえるのではないか。

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2015年4月16日のニュース