マエケン1敗 8回1失点無援「初回に点取られたことが全て」

[ 2015年4月16日 05:30 ]

<ヤ・広>8回1失点の好投も今季初黒星の広島・前田健

セ・リーグ 広島0―1ヤクルト

(4月15日 松山)
 熱投も勝利に結び付かなかった。広島・前田健が8回6安打1失点の好投も、打線の援護なく今季初黒星を喫した。悔しさを隠そうともせず、敗因を自らの投球とした。

 「向こうは0に抑えて、チームを勝たせた。自分もしっかりとチームを勝ちに導かないといけなかった。試合をつくることが僕の仕事じゃない。勝利を導けなかったことが悔しい」

 「好投」では意味がない。エースが欲したのは「結果」だった。失点までに要した球数はわずか10球。初回、先頭の山田にストレートの四球。前田健の歯車がこの試合唯一、わずかに狂った瞬間だった。犠打、安打で1死一、三塁。雄平にはカーブを右前へ運ばれた。

 「初回に点を取られたことが全て。粘れれば良かったけど、その1点が負けにつながった」

 2回以降はヤクルト打線につけ入るスキを与えず9三振を奪っただけに、悔やんでも、悔やみ切れない10球となった。

 「開幕して今日が一番、良かった。これを次につなげて、次は勝てるように頑張りたい」

 11日に27歳の誕生日を迎えたエース。チームを勝利へと導くために、前田健は前だけを向く。

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2015年4月16日のニュース