“つなぎの4番”ロッテ今江 好調の秘けつは「短尺バット」

[ 2015年4月13日 05:30 ]

<西・ロ>初回2死一塁、左前打を放つ今江

パ・リーグ ロッテ9-5西武

(4月12日 西武D)
 「つなぎの4番」の好調の秘けつは、わずか0・75インチ(約1・9センチ)の差にあった。初回2死一塁。ロッテの今江はコンパクトなスイングから外角直球を左前へ運び、先制点を演出した。

 「球がよく見えている。うまく投手にアジャストできている」。2回にも2死三塁から左前適時打を放つと、5回にも右前打。単打3本とも、プロ14年目でもっとも短い35インチ(約88・9センチ)のバットから生まれた。

 7日のオリックス戦(京セラドーム)からバットを0・75インチ短くした。きっかけは開幕直前の伊東監督の助言だった。「バットを短く持ってみろ」。35・75インチ(約90・8センチ)のバットを指2本分短く持ってみると「球をしっかり呼び込めるので速い球にも対応できるし、変化球も見極められる」とすぐに効果を実感し、短いバットを発注した。打線はこの日14本のうち、12本が単打とつなぐ打撃で今季最多タイの9得点を奪った。その中心に今江がいた。打率はリーグ2位の・373。19安打中17安打が単打で二塁打2本、本塁打は1本も打っていない。「大きいのはそんなに打てるものじゃない。つなぐのが自分の仕事ですから」。「短尺バット」で飛距離は出なくても、確実性はさらに高まった。

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2015年4月13日のニュース