田口、巨人史上7人目の快挙に「まさかそんな選手になれるとは」

[ 2015年4月11日 17:41 ]

<巨・ヤ>プロ初登板初勝利の田口はウイニングボールを手に笑顔

セ・リーグ 巨人2―1ヤクルト

(4月11日 東京D)
 東京ドームに響き渡る大歓声を一身に浴び、上がった試合後のお立ち台。「初めまして。2年目の田口です」。まずはスタンドのファンにあいさつした19歳左腕は、初々しい笑顔でプロ初勝利の喜びをかみしめた。

 高卒2年目、19歳6カ月で立った初登板初先発のマウンド。「人生で一度しかないチャンスで不安もあったが、持ち味を出せるように」と必死に腕を振った。記念すべき初球は外角へのストレート。「最初、ストライクを取りたかったがボールになったので反省しています」と振り返ったが、初回は三者凡退の好スタート。2回に初失点したものの、7回を投げ、許したのはこの1点だけだった。

 4回には自らバットで決勝打も放った。実松の適時打で同点に追いついた直後「無我夢中だった」という打席で三塁への適時内野安打。「いい脚が生かせたかなと思います」と笑った。

 両親が観戦に訪れていた中で、これまでの「感謝」を伝えた112球。巨人の10代投手で初登板初先発で初勝利は、長い球団の歴史の中でも7人目と聞かされると「まさかそんな選手になれるとは思っていなかった」と自ら快挙に驚いた。

 そんな田口を今季初スタメンでリードした実松は「何でも腕を振って投げてくれるのでコントロールも良かったし、リードしやすかった」と絶賛。原監督も「本当に落ち着いてね。力むことなく、いいピッチングしましたね、驚きました」と称えていた。

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