巨人に救世主!19歳・田口、プロ初登板初勝利!自ら決勝打も

[ 2015年4月11日 16:50 ]

<巨・ヤ>先発し7回1失点と好投した田口
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セ・リーグ 巨人2―1ヤクルト

(4月11日 東京D)
 巨人の田口麗斗投手(19)が11日のヤクルト戦(東京D)でプロ初登板初先発。7回5安打5奪三振の無四球で1失点と好投すれば、打撃でも4回に自ら勝ち越し打を放ってプロ初安打初打点もマークし堂々の初勝利を飾った。若武者の台頭でチームの連敗は3で止まり、原監督は通算882勝で水原監督を抜き球団単独3位に浮上した。

 開幕から低迷するチームに待望の救世主が現われた。巨人の10代投手で初登板初勝利は12年の宮国以来7人目という快挙。高卒2年目、19歳6カ月。初めての1軍マウンドで背番号90が光り輝いた。

 この日は阿部がベンチスタートで、今季初スタメンマスクの実松とのバッテリー。田口は初回を三者凡退で好スタートを切ると、2回に1死一塁から田中浩に右中間適時二塁打を許して先制点を奪われたものの、以降はヤクルト打線に連打を許さなかった。

 勝利への意欲をバットでもみせた。1点ピハインドの4回、実松の右前適時打で同点に追いつき、なおも2死一、三塁の好機で打席には田口。三塁方向へのボテボテの当たりだったが、これが内野安打となり勝ち越し点を奪った。

 広島新庄時代は同じ左腕の桐光学園・松井裕(現楽天)と比較され、スカウトから「東の松井、西の田口」と称された逸材。昨季は2軍で7試合に登板し2勝0敗、防御率1・75と1年目から高い潜在能力を発揮。11月に台湾で行われた21Uワールドカップでは侍ジャパン代表にも選出され、準優勝に貢献した。

 そんな若武者の頑張りに先輩リリーフ陣も応えた。8回をマシソン、9回は沢村が締めてでリードを守り抜いた。

 「自分らしいピッチングができました。実松さんはすごく投げやすく伸び伸びできた。まだ始まったばかりなので、与えられたチャンスで結果を出せるように頑張りたい」。田口は初々しい笑顔で初白星の喜びをかみしめていた。

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