東大ダブルエースで止める “負の歴史”リーグワースト86連敗中

[ 2015年4月11日 05:30 ]

連敗ストップに意気込む東大のエース右腕・辰亥(左)と宮台

 東京六大学野球春季リーグ戦は、11日、東大―明大、法大―慶大の2カードで神宮球場で開幕する。現在リーグワーストを更新する86連敗中の東大はエース右腕・辰亥(たつい)由崇投手(4年)に加え、2年生左腕の宮台康平投手が成長し、左右の2枚看板を形成。層が厚くなった投手陣が中心となって、悲願の連敗ストップを目指す。

 今度こそ不名誉な記録にピリオドを打つ。86連敗中の浜田一志監督は「今年は右のエースが辰亥、左のエースが宮台と言い切れる。2人とも安定感が出てきた。守り勝ちたい」と自信を見せた。

 今年は「腕」に覚えありだ。辰亥が昨夏に肩を痛め、同秋のリーグ戦は中盤から復帰。投手事情が苦しい中、1年生ながらチーム2位の6試合14回2/3を投げた本格派右腕・宮台が心強い存在に成長した。悲願の1勝に向け、2月に初の沖縄キャンプを実施。元監督の中西正樹氏(4月1日から助監督に就任)の指導の下、2日に1度ブルペン入りし、多い時で150球を投げ込んだ。

 宮台は「下半身主導のフォーム固めができた」と手応えを口にする。4日の大学・社会人対抗戦・JFE東日本戦では自己最速タイの143キロをマーク。開幕投手の大役を託される可能性もあり「どんな場所を任されるにしても、行ける準備はしてきた。平常心で臨みたい」と見据えた。

 辰亥は3月に背筋を痛めたが、開幕に間に合わせてきた。2年春から主戦となった右腕もついに学生ラストイヤー。「まぐれかもしれないけど、凄く調子がいい。このまま終わるわけにはいかない。勝ちに導きたい」と静かに闘志を燃やした。さらに3年生右腕トリオの吉川、三木、山本俊らが救援で控え、投手層の厚さは例年以上。必ず「負の歴史」を止める。

 ▼明大・坂本誠志郎主将 リーグ優勝はもちろん、日本一を目指したい。個人としても納得のいく成績を残したい。

 ▼早大・河原右京主将 昨年は悔しい思いをした。チームとして今年は何としても優勝して日本一になる。

 ▼立大・鈴木貴弘主将 六大学は強いチームの集まり。その中で勝ち抜いて16年ぶりの優勝を狙う。

 ▼慶大・横尾俊建主将 谷田と本塁打王を争うくらいに打って、チームとしては全勝優勝したい。

 ▼法大・畔上翔主将 昨年は2季連続5位で強い法政を見せられなかったので一つでも順位を上げたい。

 ▼東大・飯田裕太主将 まずは1勝。そして、その先にある勝ち点を取れるように頑張りたい。

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2015年4月11日のニュース