真中監督 投手陣59年ぶり奮投で首位タイ浮上「胃が痛くなる」

[ 2015年4月10日 22:31 ]

<巨・ヤ>勝ち投手の秋吉(右)とタッチを交わす真中監督

セ・リーグ ヤクルト3―2巨人

(4月10日 東京D)
 高く上がった打球が巨人ファンで埋まった右中間席に飛び込んだ。延長11回1死、巨人の守護神・沢村から決勝ソロを放ったヤクルト・畠山は悠然とベースを一周した。

 「素直に勝てたのがすべて。本当に良かった。本塁打は狙ってなかったが、最高の結果。速いストレートに力負けしないようにコンパクトなスイングを意識した」。外角高め148キロを叩いた一打。チームは3連勝でDeNA、中日と並んで首位タイに浮上した。

 2年連続最下位からの躍進。この日も先発の小川から守護神バーネットまで5投手の力投で開幕13試合連続の3失点以下。1956年に西鉄が打ち立てたプロ野球記録に59年ぶりに並んだ。昨季セ・リーグ6球団でワーストの防御率4・62から6球団唯一の1点台、1・51と大幅に改善。自慢の強力打線と投打に安定した試合運びで躍進を支えている。

 真中監督も「胃が痛くなるゲームだったけど大きい。中継ぎの投手が粘って粘って投げて、野手がそれに応えている」とナインを称え、59年ぶりの記録には「それはあまり気にせずに、あしたからも一戦一戦」と手綱を引き締めた。

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